チャールズ・ブコウスキーの晩年の詩で「ブルーバード」という素晴らしい作品がある。自分の心の中に飼っている青い鳥に、おまえはわたしの心の中から飛び出して自由になりたいのだろうが、まだ出してやらないよ、と語りかけている詩だ。
もちろんブコウスキーにとって青い鳥とは、詩であり小説であり、彼を書くことや表現することへと駆り立てる「詩嚢」の象徴だ。ブコウスキーの毎日は、その青い鳥との対話であり、対決であり、浴びるように酒を飲むことも、次から次へと女性を抱くことも、彼を生き続けさせたいがためだったのではないだろうか。
書かなければならないという思いをいつも抱え、書かなければならないことをいつも書き続けたブコウスキー。その墓碑名には「Don’t Try/もう頑張らなくてもいいよ」という言葉が刻まれている。それはきっとブコウスキーの心の中から解放された青い鳥の言葉に違いない。
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