





●応募方法
対象商品のオビの折り返しについている応募券を、官製はがきに1枚貼り、郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号、ご購入いただいた河出文庫の書名をご記入の上、宛先までお送り下さい。お一人様何回(何口)でも応募可能です。抽選で<特製文庫Bag>を1000名様にお送り致します。当選者の発表は商品の発送をもって代えさせて頂きます。
●個人情報について
ご応募いただいた方の個人情報は、懸賞の抽選と商品を発送する目的のみに使用いたします。
●対象商品 「河出文庫グランドフェア2007」の対象アイテムと、2007年10月、11月の河出文庫新刊でオビに応募券のついている文庫
●宛先 〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷2-32-2 (株)河出書房新社「河出文庫グランドフェア2007プレゼントキャンペーン」係
●〆切 2007年12月31日(当日消印有効)
●発送日 2008年2月末頃発送予定(プレゼントの送付先は日本国内に限らせて頂きます。)


定価515円(本体490円) ISBN 978-4-309-40865-1
近影について
実は僕は四年前から御茶ノ水の文化学院で教えている(教授とかではない、授業一回で手取り一万円だ)。なにを教えているかというと、小説の書き方(!)を教えているんである。
あるとき、生徒の鎌田君が授業中にコッソリ僕の似顔絵を描いていた。もちろん「没収」だ! 授業中に生徒の書いたイタズラ書きを没収する、これほど先生冥利に尽きるプレイがあろうか。これが「まんが道」の先生なら、説教した後で返してあげるのだが、僕はそうせず、販促グッズ(オリジナルステッカー)の図案に使った。これがたいへんな好評で、雑誌などで著者近影を求められるときも、写真ではなくこれを出すようになった。ついに今回、文庫の近影にまでなってしまい、彼には大感謝している。
鎌田君は文化学院を卒業後、劇団を立ち上げた。二度目の公演の際、お祝いにドンペリ持って行った。「キンキンに冷やして飲んでね」と言い添えるのを忘れて帰ってきてしまったが、後できいたら「その日に(ぬるいまま)飲みました」と笑っていた。この著者近影をみて才気を感じた人は、劇団ナカゴーを観にいってあげてください。

定価441円(本体420円) ISBN 978-4-309-40866-8
大学生最後の夏、卒業論文を書かなくてはいけないパソコンの前に座り、読まなくてはいけない文献を脇に積んで、わたしはまったく別のことを考えていました。論文ではなく小説を書きたい、と。
自分の頭の中に散らばっている夏や夜の断片を拾い集めてきて、文章にして読んでみたい、と思ったのです。思うままにキーボードを叩き始めましたが、ちゃんと「終わり」を見届けたいという気になって、投げ出せませんでした。
出来上がった小説には、ただ若い女の子と、恋のような何かと、窓の灯があるばかりです。青く、幼いかもしれませんが、忘れられません。夏にもこの小説にも「終わり」はあったはずなのですが、わたしの中ではまだ、どちらも終わっていないような気がするのです。
数年経った今でも、灯のともる家々の窓を見上げるとき、この主人公の視線をどこからか感じます。疑うような怯えているような、でも何かを探している視線です。
「終わり」はともかく、彼女と一緒に、最後の1ページにほんのわずかな光を見つけていただけたら嬉しいです。

定価620円(本体590円) ISBN 978-4-309-40868-2
実は初めてのオカルトです
一般的に僕はホラー作家だと思われているようです。たぶん、『呪怨』シリーズや『輪廻』『4人の食卓』などのノベライズのせいなのでしょう。
ホラー小説の書き手だと思われるのが嫌なわけではありません。でも実は、ノベライズを除くと、僕はこれまでに、お化けや幽霊(お化けと幽霊は違うようです)が登場する小説をまったく書いていないんです。
生きている人間がいちばん怖い。
基本的に僕はそう考えています。だから、これまでは主に、人の心の底に横たわる負の感情を描いてきました。悪意、憎しみ、恨み、怒り、妬み、嫉み、恐れといった、暗くて、どろどろとした感情です。
そういった邪まな感情を秘めた人間を主人公にして、邪まな主人公の立場から、できることなら読者が邪まな主人公に感情移入するようにたくらみながら、僕はもっぱら作品を作ってきたのです。
けれど、そういう不道徳で邪まな暗黒・犯罪作品を書き続けながらも、スーパーナチュラルなもの(たとえば、お化けや幽霊)が登場する小説を書いてみたいと、ずっと考えていたのも事実です。
幽霊を書きたい。死後も幽霊と化して復讐しなければならないほどの、強くて深い怨念を書きたい。
この『1303号室』は、僕のそんな欲望が産み落としたものです。
主人公の『幸世』という女は、なぜ死体とともに半年も暮らし続けたのか? そしてなぜ、自らの死を賭けて幽霊と化してまで、復讐しなくてはならなかったのか?
『1303号室』は娯楽作品です。でも、そんなことも思いながら読んでいただけたら、著者としては少し嬉しいです。


上:定価1,365円(本体1,300円) ISBN 978-4-309-46296-7
下:定価1,365円(本体1,300円) ISBN 978-4-309-46297-4
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昨年10月に『アンチ・オイディプス』の新訳をもってはじまったドゥルーズ(とガタリ)の文庫化は、その後、ドゥルーズの代表作『意味の論理学』の新訳、ドゥルーズ自身による入門『記号と事件』、そして名著『フーコー』と続いてきましたが、一年目を期して、『差異と反復』を財津理氏の定評のある名訳で上下巻の文庫として刊行します。これはそれまでヒューム、ベルクソン、ニーチェについての研究者として思考をつみかさねてきたドゥルーズがそれらを集成しつつ、自己の哲学を展開した代表作であり、現代哲学の古典といってもいいでしょう。本書はドゥルーズ哲学の起点であり、いまだその力が汲み尽くされない怪物的な書物です。フーコーはこの書を前に「世紀はドゥルーズのものになるだろう」と感嘆の声をあげました。河出文庫はこのドゥルーズの文庫化への皆様の支持にこたえるべく、思想・人文関係書の文庫化をさらにすすめていきます。どうぞご期待ください。

定価893円(本体850円) ISBN 978-4-309-40867-5
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バイオリン職人・陳昌鉉さんの半生を描いた本書は、書き下ろし単行本として刊行されて以来、お蔭様でたくさんの読者にめぐまれた。
SMAPの草ナギ剛が陳さん役、菅野美穂が奥様役を演じたテレビドラマ版(フジテレビ開局45周年記念企画/第1回ソウルドラマアワーズ2006で短編部門最優秀作品賞・音楽監督賞を受賞)や、本書を原案にしたマンガ『天上の弦』(山本おさむ作画/ビッグコミック連載)を御覧になった方も多いだろう。
日韓の戦後史を背景に描かれる物語は大きな反響を呼んだが、陳さんのバイオリン作りにかける情熱が生んだエピソードの数々もかなり印象的だったようだ。名器に一歩でも近づこうと試行錯誤を繰り返し、ストラディバリウスの秘密を探ろうと舌でなめたり、ミミズや赤ん坊の便をニスに混ぜてみたり……。
なお、文庫版カバーのバイオリンは、もちろん陳さん製作によるものです。

定価840円(本体800円) ISBN 978-4-309-40864-4
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澁澤龍彦晩年の円熟した文章で語られる「美術」と「芸術」の妙味を堪能できるオリジナル・アンソロジー。今までの文庫に収録されていなかった作品を中心に編集部が独自にまとめた特選《美術エッセイ集》または《空想ギャラリー》。--世紀末の作家と画家たちの共演「世紀末画廊」は、かつて国書刊行会から刊行された『フランス世紀末文学叢書』の月報に掲載された作品。「澁澤龍彦全集」(小社刊)では掲載しなかった図版も今回は見ることができる。その他、日本と西洋の特異な(著者の偏愛する)芸術をイメージ世界に映し込んだような「イマジナリア」、江戸の動物画やお伽草子などを扱った「空想美術館」など、澁澤龍彦のテーマが百花繚乱する珠玉の一冊。これからも、新しい形でアンソロジーをまとめた新刊文庫を目指します。

定価714円(本体680円) ISBN 978-4-309-40871-2
解説より抜粋(野崎歓)
破竹の勢いで執筆活動を続ける著者の本の中でも、これはとりわけスケールの大きな論考の書である。文庫化はまことに慶賀すべきだろう。
「『退屈学』事始め」がまず、興味深々の導入部となっている。「遊び」の意義を重視し、快楽礼讃に走りがちな昨今の論客に疑いの目を向けつつ、小谷野氏はそれらの主張の抽象性をあっさりと突き崩すような一言を吐く。
「『遊びが大切だ』とか『快楽を肯定せよ』とか言われると、もうごく単純な疑問が沸いてくる、ということなのである。それはつまり、『飽きないか』ということなのだ。」単行本で読んだとき、この「飽きないか」の一言でむんずと心を掴まれた。その印象は、久々に読み直してみても変わりがない。何か凶暴なまでにリアルな破壊力をもつ点において、ぼくにとっては阿部和重の『シンセミア』における「ベッチョしてっか?」と並ぶ、近年忘れがたいせりふなのである。
定価998円(本体950円) ISBN 978-4-309-40870-5
解説より抜粋(佐古和枝)
学界の先入観に毒されない独自性と貪欲なほどの探究心には敬服する。魅力のある本である。著者が当時の学界の「定説」や「常識」のなかの落とし穴を鋭く看破し、周到に自論を展開する経過を読み進みながら、読者はさながら著者の思考回路の中に入り込み、歴史を復元する面白さを著者と共に満喫することができるだろう。また、当時の学界における学問的な議論を丁寧に読み解き、趨勢をまとめあげる見事さは、歴史に名を残す小説家としての著者の面目躍如たるものがある。さらには、アカデミズムの狭い世界に安住し、もう一歩が踏み込めないでいる学界への鋭い批判は、常に現代社会の抱える問題に目をむけてきた社会派推理小説を開拓した著者ならではの発言であり、今なお傾聴に値する。学界にとっては、油断のならぬ手ごわい存在であった。しかし、その手ごわさは、学界にとって幸いだったと、いま改めて思う。


| 1303号室 | 大石圭 |
| 泣かない女はいない | 長嶋有 |
| 窓の灯 | 青山七恵 |
| 海峡を渡るバイオリン | 陳昌鉉 鬼塚忠/岡山徹聞き書き |
| 世紀末画廊 | 澁澤龍彦 |
| 差異と反復 上 |
ジル・ドゥルーズ 財津理訳 |
| 差異と反復 下 | ジル・ドゥルーズ 財津理訳 |
| 遊古疑考 | 松本清張 |
| 退屈論 | 小谷野敦 |
| となりの宇宙人 | 半村良 |
| ヘタな人生論よりイソップ物語 | 植西聰 |
| 証言・南京事件と三光作戦 | 太平洋戦争研究会編 森山康平 |
| 新編 かぶりつき人生 | 田中小実昌 |
| 神州纐纈城 |
国枝史郎 |
| 落語の年輪 江戸・明治篇 | 暉峻康隆 |
| 落語の年輪 大正・昭和・資料編 | 暉峻康隆 |
| 須賀敦子全集 第3巻 | 須賀敦子 |