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「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」の第18回配本『松尾芭蕉 おくのほそ道/与謝蕪村/小林一茶/とくとく歌仙』発売

2016.06.20

「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」の第18回配本『松尾芭蕉 おくのほそ道/与謝蕪村/小林一茶/とくとく歌仙』発売になりました。

俳諧は自然と世間と人間を結ぶ。俳聖たちの句に連歌から発句を経て俳句に至る流れを辿り、現代の連歌として丸谷才一らの歌仙を収める。 ――池澤夏樹

東北・北陸の各地を旅し、数々の名句や研ぎ澄まされた散文による夢幻的紀行「おくのほそ道」(新訳・松浦寿輝)をはじめ、「閑(しづか)さや岩にしみ入(いる)蟬(せみ)の声」(芭蕉)、「夏河を越すうれしさよ手に草履(ざうり)」(蕪村)、「白魚(しらうを)のどつと生(うま)るゝおぼろ哉(かな)」(一茶)といった名句の数々と、連句「鳶(とび)の羽のの巻」、長詩「春風馬堤曲(しゅんぷうばていきょく)」など、江戸期俳諧三人の巨星の名句・連句を精選し、新たに評釈を付す。俳諧の文学的・詩的魅力を味わい尽くす最良の入門書。他に、鼎談形式で歌仙を愉しむ『とくとく歌仙』より「加賀暖簾の巻」なども収録。

解説=池澤夏樹
月報=:藤野可織・堀本裕樹
帯装画=ウィスット・ポンニミット