河出文庫 ロ3-1

スゴイブツリガクコウギ

すごい物理学講義

カルロ・ロヴェッリ

竹内 薫 監訳

栗原 俊秀

河出文庫 文庫 ● 384ページ
ISBN:978-4-309-46705-4 ● Cコード:0142
発売日:2019.12.06

定価1,078円(本体980円)

○在庫あり

  • わたしたちは、こんな驚きの世界に生きている! これほどわかりやすく、これほど感動的に物理のたどった道と最前線をあらわした本はなかった! 最新物理のループ量子重力理論まで。

    だれもが興奮できる究極の世界原理!
    わたしたちは、こんな驚きの世界に生きている!
    時間は存在しない、ビッグバンの先にあるもの、無限の終わり……最新物理学をあなたに。
    これほどわかりやすく、これほど感動的な物理本はなかった。長い物理学の歴史から導き出された最前線の宇宙観。「メルク・セローノ文学賞」「ガリレオ文学賞」受賞の名著、ついに文庫化!
    「物理学の進化」は「物理学の歴史」そのものだ。天才物理学者による世界一わかりやすい物理学と、その全体像!

    ‐----------------------------------------------------------
    【著者】
    カルロ・ロヴェッリ Carlo Rovelli
    1956年、イタリアのヴェローナ生まれ。ボローニャ大学で物理学を専攻、パドヴァ大学大学院へ進む。その後、ローマ大学、イェール大学、トレント大学などを経て、ピッツバーグ大学で教鞭をとる。現在は、エクス=マルセイユ大学の理論物理学研究室で、量子重力理論の研究チームを率いる。専門は「ループ量子重力理論」で、世界の第一人者。著書に『世の中ががらりと変わって見える物理の本』(小社)、『時間は存在しない』(NHK出版)がある。

    【監訳者】
    竹内薫(たけうち・かおる)
    東京大学理学部物理学科、マギル大学大学院博士課程修了。NHK番組「サイエンスZERO」など、サイエンス作家として科学の面白さを伝え続ける。

    【訳者】
    栗原俊秀(くりはら・としひで)
    翻訳家。京都大学総合人間学部、同大学院人間・環境学研究科修士課程を経て、イタリアに留学。カラブリア大学卒業。訳書にC・ロヴェッリのほか、F・サルデッリ『失われた手稿譜』、C・アバーテ『帰郷の祭り』など。

  • 【目次】
     はじめに——海辺を歩きながら
    第1部 起源
     第1章 粒——古代ギリシアの偉大な発見

       物はどこまでも分けられるのか?
       事物の本質——世界は原子からできている
     第2章 古典——ニュートンとファラデー
       アイザックと小さな月——宇宙を支配する重力
       マイケル——場と光——電磁気力の発見

    第2部 革命の始まり
     第3章 アルベルト——曲がる時空間

       拡張された現在
       もっとも美しい理論——一般相対性理論の魔法
       アインシュタインと数学の厄介な関係
       詩と科学の宇宙像
     第4章 量子——複雑怪奇な現実の幕開け
       ふたたびアルベルト
       ニールス、ヴェルナー、ポール——量子力学の養父たち
       場と粒子は同じもの
       量子1 情報は有限である
       量子2 不確定性
       量子3 現実とは関係である
       本当に、納得しましたか?

    第3部 量子的な空間と相対的な時間
     第5章 時空間は量子的である

       マトヴェイ——最小の長さの発見
       ジョン——確率の雲
       ループの最初の歩み
     第6章 空間の量子
       体積と面積のスペクトル
       空間の原子
       スピンの網——空間の量子の状態
     第7章 時間は存在しない
       時間はわたしたちが考えているようには流れない
       脈拍と燭台——ガリレオの時間
       時空間の握り鮨
       スピンの泡——量子の時空間構造
       素粒子の標準模型
       世界は何からできているのか?

    第4部 時間と空間を越えて
     第8章 ビッグバンの先にあるもの

       「先生」——アインシュタインとローマ教皇の過ち
       量子宇宙論
     第9章 実験による裏づけとは?
       自然が語りかけていること
       量子重力理論につながる窓
     第10章 ブラックホールの熱
     第11章 無限の終わり
     第12章 情報——熱、時間、関係の網

       熱の時間
       現実と情報
     第13章 神秘——不確かだが最良の答え

     訳者あとがき  文庫版訳者あとがき
     参考文献
     原注

著者

カルロ・ロヴェッリ (ロヴェッリ,カルロ)

1956年、イタリア生まれ。ボローニャ大学からパドヴァ大学大学院へ進む。ローマ大学、イェール大学などを経てエクス=マルセイユ大学で教える。専門はループ量子重力理論。 『すごい物理学講義』など。

竹内 薫 (タケウチ カオル)

1960年生まれ。サイエンス作家。理学博士。評論、エッセイ、講演などを幅広くこなし、メディアでも活躍。『99.9%は仮説』『理系バカと文系バカ』『怖くて眠れなくなる科学』『ゼロから学ぶ量子力学』など。

栗原 俊秀 (クリハラ トシヒデ)

1983年生まれ。翻訳家。訳書に、ロヴェッリ『すごい物理学講義』、スクラーティ『小説ムッソリーニ:世紀の落とし子』など。須賀敦子翻訳賞、イタリア文化財文化活動省翻訳賞を受賞。

この本の感想をお寄せください

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお気軽にお寄せください。
投稿された内容は、弊社ホームページや新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
※は必須項目です。恐縮ですが、必ずご記入をお願いいたします。
※こちらにお送り頂いたご質問やご要望などに関しましては、お返事することができません。
あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちら




 歳