ジャンル: 
  1. 日本文学 > 
  2. 小説

単行本

ソラニウタウ

空に唄う

白岩 玄

受賞
全国学校図書館協議会選定図書

単行本 46 ● 248ページ
ISBN:978-4-309-01911-6 ● Cコード:0093
発売日:2009.02.16

定価1,430円(本体1,300円)

×品切・重版未定

  • 通夜の最中、新米の坊主の前に現れた、死んだはずの女子大生。2人は、寺で同居することになるが!? 各紙誌絶賛の文藝賞受賞第一作。

著者

白岩 玄 (シライワ ゲン)

1983年京都市生まれ。2004年『野ブタ。をプロデュース』で文藝賞を受賞し、デビュー。小説に『空に唄う』『ヒーロー!』『世界のすべてのさよなら』『たてがみを捨てたライオンたち』など。

読者の声

この本に寄せられた読者の声一覧

若い坊主が出会ってしまった女性の幽霊…この世に未練を残す“彼女”の手助けをするうちに縮まりゆく“二人”の距離…叶わぬと知るがゆえのあまりにもやさしくせつない恋物語。一点の曇りもない青空のような清らかな透明感と、まったく音を感じさせない静寂さが印象的です。
『野ブタ。をプロデュース』で文藝賞を受賞し、華々しく文壇にデビューししたのは、2004年。あれからの4年半が、いかに実りの多かった時間だったことは、この新作が証明しています!
(三省堂書店 内田剛 さん/40歳 男性)

薄く、白い、靄がかかったような表紙は、この作品全体に広がる静けさと優しさをあらわしています。

この静かで優しい物語は、最後まで静かに、優しく終わっていきます。
この終わり方には賛否両論があるのではないでしょうか。

思えば著者の前作「野ブタ。をプロデュース」もとても後味の悪い終わり方でした。

しかし、一見よくある爽やかな青春小説である「野ブタ。」が、芥川賞候補に選ばれた理由は、最後に物語を爽やかから、ゾクッへと一変させたあの終わり方にあると思います。

そして、今作「空に唄う」にも終わり方に特徴があります。

最後の静かさがこの作品を単なるエンターテイメントではなく、純文学とさせているのではないかと。

大ヒットの前作を知らなくても、
この作品だけで、名作と感じられる作品だと思います。 ((株)トーハン 砂田大輔 さん/25歳 男性)

静かな感動。ひと言ひと言の“やさしい感じ”に共感した。きっと、一文一文を丁寧に書きあげていったのだろう。
こんな時代だからか、他人に合わせようとしすぎてなかなか本当の自分を表に出せない海生さんに好感がもてた。碕沢さんが望むことを考え、喜んでもらいたいのだけど、死んだことがない海生さんは自分の感覚でしか考えられない。だからこそ、海生さんのせつなさが際だち、碕沢さんの孤独が強調される。
人との関わりとは何か、自分の気持ちとは何か。
この本を売りたい。多くの人に、読んでほしいから。 (ブックストア談浜松町店 大浪由華子 さん/30歳 女性)

この本の感想をお寄せください

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお気軽にお寄せください。
投稿された内容は、弊社ホームページや新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
※は必須項目です。恐縮ですが、必ずご記入をお願いいたします。
※こちらにお送り頂いたご質問やご要望などに関しましては、お返事することができません。
あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちら




 歳