現代ロシア最大の巨人がつくりだす壮大なる狂気の迷宮。
世界と文学、生と死の臨界を問う空前の巨編。
単行本 46 ● 424ページ
ISBN:978-4-309-20663-9 ● Cコード:0097
発売日:2014.10.28
定価4,290円(本体3,900円)
×品切・重版未定
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記憶を失って彷徨うT伯爵の前に襲いかかる謎の敵たち。伯爵はトルストイになり、ドストエフスキーと対話しソロヴィヨフに幻惑される……世界最強の文学者の戦慄の巨編。
トルストイが記憶喪失の武術の達人になり、ドストエフスキィが手斧を振り落し、ソロヴィヨフは監獄にいる──。
19世紀末から20世紀初頭にかけてのロシア。
“無抵抗流”武術の達人T伯爵は自宅を抜け出し、何が目的であるかも知らぬまま「オプチナ・プスティニ」という場所へ向かっている。
クノプフと名乗る捜査員らの追跡をかわしながら、自らが記憶喪失であることを知ったTの前にカバラの魔術を用いるアリエルと名乗る存在が姿を現す。
彼こそはTとその世界の創造者であり、正教会系の注文主からの依頼でゴーストライター5名とともに懺悔の後に破門を解かれて教会の懐に帰るTの物語を創作中であると告げられるのだった。
こうしてドストエフスキィやソロヴィヨフらも登場する果てなき狂気の彷徨がはじまる。
著者
ヴィクトル・ペレーヴィン (ペレーヴェン,ヴィクトル)
1962年生まれ。現代ロシアを代表する作家。『ジェネレーション〈P〉』『汝はTなり』『チャパーエフと空虚』『虫の生活』などが訳されている。
東海 晃久 (トウカイ アキヒサ)
ロシア文学。訳書、ペレ―ヴィン『ジェネレーション〈P〉』『汝はTなり』、ゴーゴリ『死せる魂』、ソコロフ『馬鹿たちの学校』他
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