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  1. 河出ブックス

どうしてこんなにも「若者」を語りたがるのだろう——
若者たちのリアルと大人たちの視線とが交わってはズレてゆく、80年代からの軌跡

全集・シリーズ

ワカモノトハダレカ

「若者」とは誰か

アイデンティティの30年

浅野 智彦

単行本 B6 ● 240ページ
ISBN:978-4-309-62461-7 ● Cコード:0336
発売日:2013.08.13

定価1,650円(本体1,500円)

×品切・重版未定

  • 消費社会の到来、個性尊重教育の登場、オタクの浮上、多元化する自己……若者たちは自らのアイデンティティをいかに探求し、大人たちは若者たちをどのように捉えようとしてきたのか――。

  • 第1章 アイデンティティへの問い
      1 アイデンティティという「問題」
      2 統合を目指す自己:エリクソンのアイデンティティ論
      3 多元化する自己:リースマンの社会的性格論
      4 統合と多元化との緊張関係

    第2章 それは消費から始まった
      1 消費とアイデンティティ
      2 消費社会論の時代
      3 消費社会化とアイデンティティの変容
      4 虚構化する自己

    第3章 消費と労働との間で
      1 臨教審:個性を尊重する教育の登場
      2 ゆとり教育:個性の二重の含意
      3 学校から労働市場へ:やりたいこととしての個性
      4 個性尊重教育から多元的自己へ

    第4章 「コミュニケーション不全症候群」の時代
      1 オタクの浮上
      2 オタクとは誰のことか
      3 コミュニケーションの失調としてのオタク
      4 消費からコミュニケーションへ:転轍機としてのオタク

    第5章 コミュニケーションの過少と過剰
      1 自閉主義
      2 友人関係の濃密化
      3 コミュニケーション希薄化論
      4 過剰なコミュニケーション/過少なコミュニケーション

    第6章 多元化する自己
      1 状況志向化する友人関係
      2 状況志向的友人関係と自己の多元化
      3 オタクにおける多元的自己
      4 多元性から希薄化への読み替え

    第7章 多元的自己として生きること
      1 多元的自己の広がりとそれへの評価
      2 自己の多元化は生存を助けるか
      3 自己の多元化は政治参加・社会参加を抑止するか
      4 自己の多元化は倫理的たりえないのか
      5 出発点としての多元的自己

著者

浅野 智彦 (アサノ トモヒコ)

1964年生まれ。東京学芸大学教授。専門は社会学(自己論・物語論・若者文化論)。『趣味縁からはじまる社会参加』『自己への物語論的接近』など。

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