読者の声

圓生の落語2 雪の瀬川

河出文庫 さ19-2

エンショウノラクゴ02ユキノセガワ

圓生の落語2 雪の瀬川

三遊亭 圓生 著 宇野 信夫 監修

定価1,045円(本体950円)

この本に寄せられた“ 読者の声 ”です。

★2010.03.21    昔の物語というのは登場人物も多く予想もしない様な展開をするので、変な言い方だが何回読んでも話の全貌が覚えられない。逆に言えば圓生の掛けるような古典落語は何度聞いても飽きが来ないということである。この巻では花魁や人妻などとの情事といった男女の心の機微を扱ったものが多いが、その人妻や娘を男がくどく時の臨場感といったらない。これを高座でやられたら本当に聞き入ってしまうであろう。廓のしきたりなどの他、大阪と東京の文化の違いを扱った話も入っていてとても興味深い。

東京都 S.Y さん 54歳 男性