河出書房新社 採用情報

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  • 執行役員製作部長 山口茂樹
  • 校正課 米谷朋子

製作部 山口茂樹

製作部製作課とは、どんな仕事をする部署ですか?

河出書房新社で刊行する作品の製作進行管理、原価管理、品質管理を行うのが主な仕事です。具体的には、
○ 刊行スケジュールの立案・管理・調整
○ 原価計算・管理
○ 造本設計の提案
○ 品質の管理
○ 印刷・製本・用紙価格の交渉
○ 刊行日の決定
○ 印刷・製本・用紙の発注先の決定および発注
等です。編集者が立てた企画を具体的な本という形にする部署だと考えていただければ結構です。

この仕事で苦労する点はどんなところですか?

刊行スケジュールの調整です。刊行日に合わせてそれぞれの作品について入稿から配本までのスケジュールを立てますが、大きくスケジュールから遅れる本が月に数点発生します。これらの本をなるべく予定通りに刊行できるよう、各工程のスケジュールを調整します。この作業は相当苦労しますね。また、ふつうのやり方だと原価が予算内に収まらない作品の原価調整も苦労する点です。

仕事をする上で、心がけていることは何ですか?

本を製作する過程において、出来るだけ事故や不具合が起こらないように環境を整えることです。本文や装丁データの作り方、デザインによっては、うまく印刷ができないことや、狙い通りの製本ができないことがあります。そのような印刷・製本段階でのトラブルが起こらないように万全の手順・段取りを常に心がけています。もうひとつ、これは前述と矛盾することかもしれませんが、同時に心がけたいのは、商品としてのクオリティや付加価値を追求することです。我々は、円滑な進行や刊行を意識しすぎると「あれはダメ、これはダメ」と選択肢を狭め、業務を無難にこなすことだけを考えてしまう傾向にあります。そうではなく、限られた予算と時間の中でどれだけ完成度の高い本を作ることができるか。より多くの読者の方々に受け入れられるプロダクトとは何かを考えられるように心がけたいですね。

この仕事のやりがいは何ですか?

うまく各調整ができた時、そしていい本ができあがった時の達成感です。進行や原価管理など苦労することが多いですが、無事に刊行できたときは心底ホッとします。

河出書房新社ってどんな会社ですか?

いい会社だと思います。大きな会社ではありませんが、伝統のある出版社です。大きくないから、社員一人一人の顔が具体的に見える、何をやっているかがわかる。さぼっていればすぐにそれがわかってしまうが、やる気があって頑張れば、自分の考えややりたいことが仕事に反映できる。そんな会社だと思います。

河出書房新社を志望する皆さんへ

出版不況といわれて久しいですが、そんな厳しい状況の中、この業界を志望されることは大変勇気のいることだと思います。今、出版界は大きな転換期にありますが、皆さんのその勇気が新しいムーブメントを生み出すかもしれません。そしてその発祥が河出書房新社だったらこれほど嬉しいことはありません。そんなことを夢見て、勇気ある皆さんと共に仕事が出来るのを楽しみにしています。

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製作部 米谷朋子

製作部校正課とは、どんな仕事をする部署ですか?

著者から入手した原稿は、「組指定」と共に印刷所へ送られます。それが、「ゲラ」となって出て来た時に、それが原稿と同じかどうかを見る部署です。
一言で言うといかにも簡単ですが、それだけでは会社名を冠しての「商品」としては成立しません。実は細かい作業の連続で成り立っています。

  1. 著者の原稿と一致しているか、誤植はないか。
  2. 原稿の内容に事実誤認はないか、差別的な表現はないか、刊行物としての品格を保っているか・・・などなど。
  3. 「組み方原則」に則った美しい組みになっているか(「美しい」が「読みやすい」に通じます)。
  4. 漢字の字形は適切か(これが意外に深いのです、学校では習わないことです。おもしろいですよ)などに留意して、「ゲラ」を点検するのが校正課の仕事です。

この仕事で苦労する点はどんなところですか?

総合出版社ですので、多種多様な書籍が刊行され、また色々なタイプの著者がいます。本の種類、著者のタイプに応じて、最も適切な校正、最も求められる校正はどういう校正かを模索するのが、最も苦労する点だと思います。
担当編集者とよく話し合って、情報を共有する事でベストの校正に近づけるよう心がけています。

この仕事で危うく失敗しそうになったことはありますか?

失敗は常にしていると言っても過言ではありません。残念なことに、「完璧な」校正というのはまずないと思います。誤植の数、ミスの数を出来る限り減らす努力をする日々の積み重ねだと思います。
最初の質問にも通じますが、「校正者」の立ち位置とは、徹底的に縁の下の力持ちでいることです。そのためには、一見矛盾することのようですが、常に謙虚であること、しかし全ての事を疑うことが求められます。謙虚であれとは、著者に対して、「知」に対して。疑うとは、「知れば知るほど、自分は何も知らないことを知る」ということを痛感した上で「知」と対峙することです。
自分は優秀な校正者だと思った瞬間、完璧だと思った瞬間、プロとしては終わりです。
あまりに抽象的ですね。簡単な例を挙げましょう。
明治元年は、1868年ですね。日本史の時間に習って、誰でも知っている事柄です。ですが、文章中に出て来たら自分の記憶のみに頼って流すことなく、必ず根拠となる辞書なり、事典なりにあたって裏打を取ること。
こういう小さいことの、繰り返し、積み重ねで失敗をしないように留意しています。

この仕事で嬉しかったことは何ですか?

一所懸命仕上げた「ゲラ」が「著者校正」に行きます。そして、返って来た時に、著者の方からいい校正でしたと感謝の言葉を戴くことがあります。校正者冥利に尽きると思います。
また、特に色々な本を出している出版社ですので、自分の興味のある本にばかり出会う訳ではありません。しかし、それがかえって新しい、自分の知らなかった世界に目を開かせてくれるのです。逆説的ですが、仕事だからこそのことです。好き嫌いを自由に選択できるプライベートでは、おそらく絶対選択しないジャンルにも、否が応でも入って行かざるを得ません。
「読書」をする理由のひとつには、限りある自分の世界を広げたいという欲求があると思っていますが、仕事をしながらもっともっと自分の世界を広げることができるなんて、素敵なことではありませんか。

河出書房新社ってどんな会社ですか?

はっきり申し上げて、「大手」ではありませんね。新卒の時は、自分の遥か昔の就職活動のことを思い出すにつけ、とかく大手に入社したいと思うものです。
しかし、規模が小さいことを逆手に取ったいいことだらけの会社だと思います。どの部署でもそうだと思います。
提案や意見を言いやすい。そして、言ったことが採用されやすい。一個の人格として認めてもらえる。社内全体の人の顔が見える。歯車のひとつにしか自分が見えないことがない。
当たり前だろうと思うかもしれませんが、社会とは、また会社とはとかく当たり前ではないところです。是非、河出書房新社に入社して、楽しくやりがいのある社会人生活を送りませんか。

河出書房新社を志望する皆さんへ

とにかく、本を読んで読んで読み倒して下さい。そして、自分の可能性を信じて下さい。人生は長いです。あきらめるのは、まだまだ先にして下さい。あと、不必要な色眼鏡をかけないこと。仕事に対しても、自分自身の人生にも。
試験対策ですか? 奇を衒わないこと、だが独創的であること。
では、頑張って下さい。一緒に仕事ができる日を楽しみに待っています。

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