


不滅の青春の書『路上』が半世紀ぶりの新訳で登場
若者たちの終わらない旅の向こうに、自由の夢がきらめく。ビート・ジェネレーションの誕生を告げて、その後のあらゆる文学、文化に決定的な影響を与えた、伝説的名作。
アメリカ生まれ。ビート世代の代表的作家。『地下街の人びと』『荒涼天使たち』『ジャック・ケルアック詩集』他。



ゴーギャンとその祖母をテーマにした
巨匠の待望の大作を本邦初紹介
画家ゴーギャンとその祖母で革命家のフローラ・トリスタン。飽くことなくユートピアを求めつづけた二人の激動の生涯を、異なる時空をみごとにつなぎながら壮大な物語として展開。
ペルー生まれ。ラテンアメリカ文学の中心作家として数々の文学賞を受賞。『緑の家』『世界終末戦争』他。



著者自身により真正さを認められた
フランス語版からの新訳決定版
「プラハの春」とその凋落の時代を背景に、四人の男女が織りなす性愛劇。愛と受難と絶望と哄笑に満ちた、大戦後を代表する究極の恋愛小説。映画化。
チェコ生まれ。「プラハの春」以降国内で発禁となり75年フランスに亡命。『冗談』『笑いと忘却の書』『不滅』他。




作家デュラスの全貌を顕す初期と晩期の代表作
デュラス流の「失われた時を求めて」と評される真の処女作と、聡明で早熟な少女が仏領インドシナの川船で中国人青年と出会い、性愛と欲情に没入していく悲劇的な成長の物語。2作品とも映画化。
仏領インドシナ生まれ。『愛人』でゴンクール賞。『モデラート・カンタービレ』『インディア・ソング』他。


多感で残酷な少女を鮮烈に描いたデビュー作
17歳の少女セシルは、父の愛人と自分の恋人を使って父の再婚相手を死に追いやる。南仏の海岸を舞台に、少女の好奇心、独占欲、完璧なものへの反撥、愛と憎悪が綴られる。映画化。
フランス生まれ。19歳の夏に本書でデビュー、時代の寵児となる。『ブラームスはお好き』『夏に抱かれて』他。


1930年代のロシアを舞台にした
悪夢のような4日間の物語
文芸誌編集長の轢死を予告した魔術師が引き起こす奇怪な事件の数々。精神病院に収容されていた巨匠は愛人マルガリータに救出され、巨匠の書いたイエスの物語が、灰の中から甦る。映画化。
ウクライナ生まれ。反体制作家として批判され、本書は没後に発表された。『悪魔物語』『犬の心臓』他。




全世界を揺るがした
現代中国文学の鬼才のベスト作品集
人語を話す猿がいるという猿山への道、明けることのない闇夜に繰り広げられる出来事を描いた表題作の他、「痕」「不思議な木の家」「世外の桃源」など本邦初訳を中心に代表作7篇を収録。
中国生まれ。文革期を彷彿させる『黄泥街』でデビュー。『蒼老たる浮雲』『カッコウが鳴くあの一瞬』他。


ヴェトナム戦争を内側から描き
多くの文学賞に輝いた話題作
凄惨な戦争を生きのび11年ぶりに再会した恋人は、芸能界の放埒な生活に身を委ねていた。心の傷を抱えながら失われた青春を取り戻そうとする二人――従来の戦争文学の枠を越えた傑作。
ヴェトナム生まれ。北ヴェトナム人民軍に入隊した体験をもとにした本書で数々の文学賞受賞。


異なる価値観をもつ二人は
理解し合うことができるのか
教養志向の強いドイツ系の進歩的な姉妹とイギリスの保守的なブルジョワ家庭の人々の交流を丹念に描き、かけ離れた人間の距離を近づけ結びつけることは可能かを問う静かな人生の物語。映画化。
イギリス生まれ。異なる文化間の理解をめぐる作品を数多く上梓。『眺めのいい部屋』『インドへの道』他。




デンマーク最大の女性作家による
死と転生の壮大なサーガ
北欧の貴族社会を捨て、ケニアのコーヒー農場で女主人として生きた18年。壮大なアフリカの自由で気高い大地への共感や、人々との交流など、自らの経験から描かれる数奇な運命の物語。映画化。
デンマーク生まれ。本名カーレン・ブリクセン。ケニアの農場で生活。『七つのゴシック物語』『最後の物語』他。


アフリカの特異な魔術的世界を描き
西欧合理社会に衝撃を与えた先駆的名作
やし酒を飲むことしか取り柄のない男が、死んだやし酒づくりの名人を連れ戻しに死者の町へ旅立つ。奇怪な生き物や幽鬼が行きかう底なしの森を彷徨うやし酒飲みの、奇想天外な冒険譚。
ナイジェリアのヨルバ族出身。本書はアフリカ最初の本格小説と激賞された。『ブッシュ・オブ・ゴースツ』他。


南部の差別と人間の苦悩を描く
ノーベル賞作家の代表作
南北戦争の時代、西ヴァージニアに生まれたサトペンは、自ら荘園主になって子孫の繁栄を計画し、冷酷な方法で実行に移していく。ギリシア悲劇の筋立てに絡めて描かれる人間の苦悩と希望。
アメリカ生まれ。南部の架空の町を舞台にした作品を数多く生み出す。『サンクチュアリ』『八月の光』他。





すべての若者の心をつかんだ傑作を
三島由紀夫賞受賞作家の新訳で紹介
戦争の記憶、社会の欺瞞、父の死、低俗なモラルに押しつぶされ死の虚無に脅かされていた20歳の青年は、ヨーロッパと訣別して灼熱のアデンに旅立つ。しかしそこはむき出しの地獄だった。
フランス生まれ。盟友サルトルと共にコミュニスト知識人として活躍。『番犬たち』『陰謀』他。


鮮やかに甦る無名の人々の悲しみの記憶。
ゴンクール賞受賞の話題作
運命の振りおろす鉄槌を必死に受け止め、ときにそれに果敢に立ち向かう、つましい平凡な人々の姿――第1次大戦に倒れた無名の犠牲者たちの思い出を掘りおこし、ユーモアと優しさあふれる筆致で描く。
フランス生まれ。書店勤めの傍ら執筆した本書で90年にゴンクール賞を受賞し、大きな話題を呼んだ。



むき出しの暴力に直面した人間の苦悩を描く
ノーベル賞作家の代表作を初紹介
反アパルトヘイト闘争の激化するケープタウン。黒人への暴力と差別を目の当たりにし、やがて一人の浮浪者に看取られることになる女主人公が残した苦悩に満ちた手記。
南アフリカ生まれ。『マイケル・K』に続き『恥辱』で史上初の2度目のブッカー賞。03年ノーベル文学賞。





少年の禁断の恋の行方を瑞々しく描き
ストレーガ賞に輝いた傑作
ナポリ湾に浮かぶ小島を舞台に、自然を友として育った多感な少年アルトゥーロとその義母の禁じられた恋の行方を描いた、比類なく美しい青春の物語。映画化。
イタリア生まれ。モラヴィアと結婚後、本書でストレーガ賞。『偽りと呪い』『アンダルシアの肩掛け』他。