Message
著者エドワード・スノーデンからのメッセージ
Introduction
序文
「はじめに」より
ぼくの名前はエドワード・ジョセフ・スノーデンだ。かつては政府のために働いていたけれど、いまは社会のために働いている。この二つがちがうのだということに気がつくまで、三〇年近くかかったし、それに気がついたことで、職場ではちょっとしたトラブルに巻き込まれた――
Web河出で続きを読む
About
紹介
ノースカロライナ州エリザベスシティで生まれ、メリーランド州フォートミードの影で育つ。システムエンジニアとして訓練を積み、CIA職員となって、NSA契約業者として働く。その公共サービスのために無数の賞を受賞。たとえばライト・ライブリフッド賞、ドイツ告発者賞、真実表明ライデンアワー賞、国際人権連盟からのカール・フォン・オシエツキー・メダルなど。現在は報道の自由財団理事会の議長を務める。
1964年、東京生まれ。東京大学大学院工学系研究科都市工学科およびマサチューセッツ工科大学大学院修士課程修了。大手シンクタンク勤務の頃から、幅広い分野で執筆、翻訳を行う。著書に『新教養主義宣言』『たかがバロウズ本。』ほか。訳書に、クルーグマン『クルーグマン教授の経済入門』、ショート『ポル・ポト』ほか。
Recommend
推薦
魅了される……スリラー小説のようだ……
スノーデンは読者に、あらゆるアメリカ人がとっくに考えるべきだったことを、もっと真面目に考えるよう仕向ける。人生のデータを収集保存され、いつでもアクセスされるというのがどういうことなのか――いま、たまたま政権の座にある政府だけでなく、潜在的に永遠にそれが続くというのはどういうことなのか?……プライバシーと言論と憲法について、スノーデンの物語はその本当の意義を明らかにする。
──ニューヨークタイムズ
スノーデンはやがて、自分が忠誠を誓ったのは勤務先の機関ではなく、それが本来保護するべき国民に対してなのだと決断する。一般市民が裏切られていると感じ、それについて説明する義務があると感じた。……その壮絶な決意につながる体験談は、その家族の出自などの細部とあわせて、彼が売国奴だという糾弾に対する強力な反証となる。
──ガーディアン
読む手が止まらない……スノーデンはCIAやNSAの内部の仕組みと、それがもたらすと彼が考える災厄について、わかりやすく説得力をもって語る才能を示す。
──ワシントン・ポスト
Books
書籍・関連書紹介
「アメリカ政府が訴訟を起こしてくれるなんて、まさにこれ以上
ありえないほど本書の正当性を証明してくれるものだ」(著者Twitterより)
スノーデンがやったこと──それはアメリカ国家安全保障局によって、電話やネット上のほとんどあらゆる活動を完全に記録・保存できる《大量監視システム》が開発配備されている、という曝露だった。
9・11以後に暴走をはじめる諜報組織の中心部でキャリア形成を成し遂げた彼が突きとめた《真実》とは、いったい何だったのか? 何が彼を2013年の《曝露》へといたる決断へと迫らせたのか?
ウィットと率直さに貫かれたこの回想録は、デジタル時代の古典となるべく運命づけられている。