「悲しいのに、幸せな気持ちにもなれるのだ」
7年前、25歳という若さで、あっけなく死んでしまった一樹。結婚してからたった2年で遺されてしまった嫁のテツコと一緒に暮らしつづける一樹の父・ギフは、まわりの人々とともに、ゆるゆると一樹の死を受け入れていくーー。
なにげない日々の中にちりばめられたコトバの数々が、じんわり心にしみてくる連作長編。
各界に多くのファンを持つ、今、一番私たちの心に語りかけてくる作品を描く夫婦脚本家が9年の時を経て書いた、はじめての小説。
夫婦の脚本家。
手掛けた作品に、ドラマ「すいか」、「野ブタ。をプロデュース」、「セクシーボイスアンドロボ」、「Q10」、アニメ映画「ハル」(2013年6月8日公開)など。ほかの著書に『二度寝で番茶』(双葉社)。