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「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」の第13回配本『竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記』発売

2016.01.18

「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」の第13回配本『竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記』発売になりました。

「もの」を「かたる」のが文学である。奇譚と冒険と心情、そこに詩的感興が加わって、物語と日記はこの国の文学の基本形となった。――池澤夏樹

竹取の翁が竹の中から見つけた〝かぐや姫〟をめぐって貴公子五人と帝が求婚する、仮名による日本最古の物語、「竹取物語」。在原業平と思われる男を主人公に、恋と友情、別離、人生が和歌を中心に描かれる「伊勢物語」。「虫めづる姫君」などユーモアと機知に富む十篇と一つの断章から成る最古の短篇小説集「堤中納言物語」。「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとしてするなり」、土佐国司の任を終え
て京に戻るまでを描く日記体の紀行文、紀貫之「土左日記」。十三歳から四十余年に及ぶ半生を綴った菅原孝標女「更級日記」。燦然と輝く王朝文学の傑作を、新訳・全訳で収録。

解題=島内景二
解説=池澤夏樹
月報=小川洋子・津島佑子

帯装画=清川あさみ