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イベント 2026.01.23
絲山秋子『細長い場所』刊行記念 不穏な物語への航海図――作家と装幀家と装画家が語る新しい文学の世界
  
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絲山秋子さんの2年ぶりとなる新刊『細長い場所』が河出書房新社より刊行されました。
個であることをやめるとき。名前も記憶も肉体も失って、気配や残像となったわたしたちの心は最後に誰と、どんな旅をするのか――。不穏で不思議な物語の刊行を記念して、著者の絲山秋子さん、本書の装画を担当した画家のオーライタローさん、同じく装幀を担当した装幀家の岡本洋平さんをお招きし、トークイベントを開催いたします。
作家は自著の装幀をどのように考え、何を求めるのか?
画家は物語から何を読み解き、どのように作画するのか?
装幀家は小説と画家のどの部分を繋ぎ、具体的なかたちに落とし込むのか?
『細長い場所』の造本は、並製+スリーブ函入りという一般的な純文学作品ではあまりみかけないかたちをしています。それぞれの創作の裏側を語り合い、重なり合うことを通じて、造本そのものが物語のもうひとつの入り口になっている本作の魅力に迫ります。この機会にぜひご参加ください。

*オンライン視聴チケットもございます。詳しくはチケット販売ページをご確認ください。

【登壇者】
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絲山秋子(いとやま・あきこ)
小説家。1966年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、住宅設備機器メーカーに入社し、2001年まで営業職として勤務する。2003年「イッツ・オンリー・トーク」で 文學界新人賞、2004年「袋小路の男」で川端康成文学賞、2005年『海の仙人』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、2006年「沖で待つ」で芥川龍之介賞、2016年『薄情』で谷崎潤一郎賞を受賞。著書に『逃亡くそたわけ』『ばかもの』『妻の超然』『末裔』『不愉快な本の続編』『忘れられたワルツ』『離陸』『小松とうさちゃん』『夢も見ずに眠った。』『御社のチャラ男』『まっとうな人生』『神と黒蟹県』『細長い場所』など。
HP: http://akiko-itoyama.jp/
X: @akikoitoyama

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オーライタロー
画家。1963年、宮崎県宮崎市生まれ。1988年、武蔵野美術大学大学院油絵専攻修了。1999年より古茂田杏子氏に銅版画を学ぶ。2014年よりおおらいえみことの夫婦美術団体「生賴制作所」として活動。2021年、『たてもの放浪記』刊行。
HP: https://orai.thebase.in/
X & Instagram: @oraitaro

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岡本洋平(おかもと・ようへい)
ブックデザイナー。1967年埼玉生まれ、1991年、東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。同年、平凡社入社。1997年より岡本デザイン室を主宰。1995年『ケルムスコット・プレス』(平凡社)の装幀で、また 2018年『中世ふしぎ絵巻』(ウェッジ)の装幀で、日本書籍出版協会の造本装幀コンクールにて受賞。近年のデザインとしては『12か月の本』シリーズ(国書刊行会)など。
HP: https://www.okamotodesign.com

日付・時間
2026年1月23日(金)

イベントURL
https://onlineservice.maruzenjunkudo.co.jp/products/j70019-260123