文藝

創刊1933年、文学の「いま」を伝える季刊文芸誌

第59回文藝賞 応募はこちら
文藝 2021年秋季号

文藝 2021年秋季号

最新刊の内容

創作:遠野遥「教育」(芥川賞受賞第一作・初長編)、金原ひとみ、王谷晶、落合恵子、木村紅美、〈短編〉加納愛子〈掌編〉山尾悠子他/特集「怨」 短編:尾崎世界観他

◎目次

【創作】
遠野遥「教育」(300枚)芥川賞受賞第一作・初長篇
超能力の成績向上のため学校が勧める「1日3回以上のオーガズム」を達成すべく鍛錬に励む私。ある日友達以上恋人未満の真夏に彼氏ができて……。無意識過剰のネオ学園文学。

金原ひとみ「狩りをやめない賢者ども」
「まじ今日秒だったな」友達と一緒に狩りをするように日々の楽しさをむさぼる中学生の玲奈は、緊急事態宣言下で変わりゆく周囲との軋轢から新しい自分の思いを発見し――。

木村紅美「あなたに安全な人」
「互いの気配は、幽霊がいるのかな、くらいに漂わせるのが理想です」過去からの復讐を恐れる女と、過去の加害を繰り返すことを恐れる男が紡ぐ、コロナ時代の新たな関係の物語。

【特集 怨】
〈対談〉
藤野可織×はらだ有彩 「幽霊、なぜ女ばかり」

〈創作〉
大前粟生「窓子」
樋口恭介「@wLYInok5twrnaCq」
尾崎世界観「2・5」
岡田利規「現代語訳 定家」
ジュリア・アームフィールド 小澤英実 訳「コレクタブル」

〈エッセイ〉
桜庭一樹「よきときに伺います」
大森静佳「向こうがわのユトレヒト」
長井短「会いたさひとつで枕元に立つ」

〈論考〉
仲山ひふみ 「「リング三部作」と思弁的ホラーの問い」

〈特別企画〉
鈴木潤+ふぢのやまい+山本浩貴(いぬのせなか座)
「凝視する〈怨〉作品ガイド30 高解像度版2021」



【短期集中連載】
落合恵子 「わたしたち」 【第一回】
わたしたちは、十三歳になる一九五八年の四月に出会った。様々な生い立ちを持つ四人の少女、その関係はずっと続くはずだったが……時代と女性たちを鮮やかに描き出す注目新連載。

【中篇】
王谷晶「この月がお前を照らすと言うのなら」
「やっと出会えた、死ぬほど憎める女に」東京から地元くすみ町へUターンし、カフェをオープン予定の香澄。店舗の裏に暮らす若い女・ルナの、最低最悪の〝町おこし〟に巻き込まれ――。

【短篇】
加納愛子「宵」

【掌篇】
山尾悠子「室内」

【特別論考】
木村朗子「コロナ禍文学概観 ―わたしたちはいま何を経験しているのだろう」

【特別対談】
池澤夏樹×いとうせいこう「福島・水俣・石牟礼道子 ―社会における作家の役割とは」

【連続企画 第4回 韓国・SF・フェミニズム】
〈座談会〉
キム・チョヨプ×シム・ノウル×チョン・ソンラン×ファン・モガ すんみ 訳 「韓国SFの新しい波」
〈短篇〉
チョン・ソンラン すんみ 訳「砂漠へ」
オクテイヴィア・E・バトラー 藤井光 訳「話す音」

【連載】
藤野可織 先輩狩り 【第2回】
若竹千佐子 かっかどるどるどぅ 【第4回】よき人の
絲山秋子 まっとうな人生 【第8回】
町田康 ギケイキ 【第34回】
山本貴光「文芸的事象クロニクル 2021年3月〜5月」

【季評】
山本貴光「文態百版 文章のアノマリー、要約しえないもの 2021年4月~6月」

【書評】
滝口悠生『長い一日』【評】上田岳弘
藤沢周『世阿弥最後の花』【評】いしいしんじ
児玉雨子『誰にも奪われたくない/凸撃』ぱいぱいでか美
五所純子『薬を食う女たち』【評】瀬戸夏子
小山田浩子『小島』【評】堀千晶
金子薫『道化むさぼる揚羽の夢の』【評】高橋啓
山下紘加『エラー』【評】海老原まよい


* * * * *



◎「文藝」2021年秋季号におけるお詫びと訂正
「凝視する〈怨〉作品ガイド30」に下記の誤りがございました。記してお詫び申し上げます。
・p.246-4段目「邪眼霊」クレジット
1998年公開

1988年公開

・p.259-2段目「女優霊」クレジット
1995年公開

1996年公開

お得な定期購読

お申し込み
年間定期購読およびバックナンバーのお申し込みはこちら。
http://fujisan.co.jp/pc/web-bungei
定期購読申込用フリーダイヤル
年間定期購読はお電話でも承ります。
TEL 0120-223-223
※年中無休24時間営業

文藝賞原稿募集

応募要項

河出書房新社では、新人の登竜門として、小説のジャンルに「文藝賞」を設定しております。
応募規定をご覧のうえ、積極的にご投稿ください。
既成の枠にとらわれない、衝撃的な作品を お待ちしております。今年度よりウェブ応募を開始します。

「文藝賞」原稿募集 (主催=河出書房新社)はこちら

バックナンバー

バックナンバー一覧へ

文藝のあゆみ

「文藝」は昭和8年に改造社で創刊された雑誌(初代編集長は上林暁氏)ですが、昭和19年に軍部の圧力その他によって解散することになったために、以後現在まで河出書房から刊行されている文芸雑誌です。

河出書房での初代編集長は野田宇太郎氏(現詩人・文芸評論家)で、三島由紀夫氏が事実上、文壇にデビューした「エスガイの狩」が掲載されたのは昭和20年5・6月合併号でした。

その後、昭和22年、杉森久英氏(現作家)が編集長を引きつぎ、当時、有力な新人作家として台頭してきた、“第一次戦後派”といわれる作家たち、野間宏、椎名麟三、梅崎春生、埴谷雄高、中村眞一郎氏らの活躍の舞台となり、のちにロータス賞・谷崎潤一郎賞を受賞した野間氏の大作「青年の環」、中村氏の五部作の一つである「愛神と死神と」という両氏の代表作となった長編小説の連載が開始されたのもこの頃です。また同じく中村光夫氏の代表作となった「風俗小説論」「谷崎潤一郎論」がこの時期に掲載されたことも忘れられないことです。

文藝 Twitter

文藝ニュース