「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」の第15回配本『石川淳/辻邦生/丸谷才一』発売
2016.03.17
「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」の第15回配本『石川淳/辻邦生/丸谷才一』発売になりました。
この三人を通底するのはモダニズムという原理である。今の我々の文学はまずもって
この原理の上に成立している。 ――池澤夏樹
闇市に現れた少年は神の子か狼か……石川淳「焼跡のイエス」、「国の守は狩を好ん
だ」に始まる王朝時代を舞台とした説話風物語「紫苑物語」、江戸人の精神に迫る
「小林如泥」「鈴木牧之」「江戸人の発想法について」。 “大殿(シニョーレ)”
織田信長の日本人離れした心と行動を異国人の眼を通すことで浮かび上がらせた歴史
小説・辻邦生「安土往還記」。種田山頭火をめぐる文学史ミステリ・丸谷才一「横し
ぐれ」、小説的趣向に満ちた「樹影譚」。王朝文学や江戸文芸、西欧文学を礎に、稀
代のモダニストたちが精緻に築き上げた傑作群を収録。
*収録作品
石川淳
焼跡のイエス
紫苑物語
小林如泥
鈴木牧之
江戸人の発想法について
辻邦生
安土往還記
丸谷才一
横しぐれ
樹影譚
解説=池澤夏樹
年譜=中条省平
月報=鹿島茂・町田康
帯装画=古賀春江
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