単行本 東京プリズン

東京プリズン

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第23回紫式部文学賞受賞!
第66回毎日出版文化賞(文学・芸術部門)受賞!
第16回司馬遼太郎賞受賞!
「今年最高の本!」(「dacapo」)第1位!

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賞歴

  • 第66回毎日出版文化賞、第16回司馬遼太郎賞、第23回紫式部文学賞、朝日、日経

関連情報

内容紹介

戦争を忘れても、戦後は終わらない……16歳のマリが挑んだ現代の「東京裁判」を描き、朝日、毎日、産経各紙で、“文学史的”事件と話題騒然! 毎日出版文化賞、司馬遼太郎賞受賞作!

第66回毎日出版文化賞受賞〈文学・芸術部門〉
[選考委員]
白石太一郎氏・辻井喬氏・橋爪大三郎氏・林真理子氏・松浦寿輝氏・松本健一氏・御厨貴氏・村上陽一郎氏・養老孟司氏・米本昌平氏・岸井成格氏  

[選評]
現代史の深部に挑んだ力作 松浦寿輝氏
 1980年、日本の中学を卒業してアメリカの小さな町の高校に留学した少女が、日本を「かつての敵国」と呼ぶ人々に囲まれつつ、「天皇の戦争責任」という厄介なテーマを論じることを強いられる。赤坂真理「東京プリズン」は、この小さな挿話から出発し、わが国の現代史の深部にまだなまなましく疼いている外傷体験に真っ向から立ち向かった、気宇壮大な力作である。
 孤立無援の少女が途方に暮れて故国に国際電話を掛けると、そこはいきなり2009年の日本で、電話に出るのはかつての母親の年齢になった自分自身なのだ。戦争責任の問題を曖昧にしたまま、バブルとその崩壊を経て、やがては大震災も起こる平成日本の現在までもが、この作品に取り込まれ、分厚い虚構の時空を形成している。
 文学は、しなやかで強靱な想像力によって、政治学や社会学の論文とはまったく違う形で「国家」を論じ、「歴史」を問題化しうるのだ。小説という形式が内にはらむ豊かな可能性をまざまざと示してくれた、近来稀な傑作長篇と思う。

第16回司馬遼太郎賞受賞
[選考委員]
柳田邦男氏、養老孟司氏、松本健一氏、関川夏央氏
[贈賞理由]
主人公である女性作家のアメリカ留学の心の傷を、日本の戦争における天皇の責任を問う形で問うた意欲作。
 現代の若い世代が「天皇の戦争責任」というタブーをアメリカのディベートという文化にたじろぎつつ、その言語空間を使って、みごとに作品化した。


dacapo   Book of the Year 2012
ダカーポ 「今年最高の本!」第1位

また、各紙で以下の通り紹介されました

朝日新聞 
 書評委員お薦め「今年の3点」(2012.12.23)でいとうせいこう氏がベスト1に選出

 回顧2012文芸(2012.12.25)で紹介

日本経済新聞
 回顧2012文学(2012.12.18)で紹介

毎日新聞 
 2012年「この3冊」(2012.12.9) で池澤夏樹氏が選出

 この1年 文芸(2012.12.17)で以下の通り選出
 川村湊氏 今年の5冊
 「赤坂作品も、個人史(家族史)の背景にある歴史との葛藤を力強く作品化して、作家の代表作といってよいものとなった。戦争責任の問題は決して古びていない。時間と空間は、多次元的なものであることも、この小説は示している。」
 重里徹也氏 今年の5冊
 「戦後の日本とは何だったのか。ヒリヒリする身体感覚が持ち味の赤坂が、自身の体を張って、天皇の戦争責任や戦後の日米関係を問いかける。今年、最も鮮やかな「蛮勇」だった。」
 棚部秀行氏 今年の5冊
 「一番の話題作の赤坂作品は、1964年生まれの著者が、戦争から今に地続きとなる新たな物語を提示した。公私を引き合わせ、戦後日本のゆがみを問うた大きな成果であったと思う。」

読売新聞
 回顧2012文学 識者のベスト3(2012.12.11)で石原千秋氏・松浦寿輝氏が選出

 書評委員が選ぶ「2012年の3冊」(2012.12.23)で尾崎真理子氏が選出 


北海道新聞
 ほん 今年の3冊(2012.12.23)
 大澤真幸氏がベスト1に選出
 川村湊氏「今年一年というより、ゼロ年代(2000年代)、イチゼロ年代(2010年代)を通じての力作だろう」

著者紹介

赤坂 真理 (アカサカ マリ)

人間の知覚の限界に迫る『ミューズ』で野間新人賞、『東京プリズン』では、少女の目で「戦後」を問い、毎日出版文化賞、司馬遼太郎賞受賞。小説の他に、『愛と暴力の戦後とその後』『モテたい理由』など評論も話題。

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