単行本 マヤコフスキー事件

マヤコフスキー事件

  • マヤコフスキー事件

ロシア未来派の代表的詩人マヤコフスキー。
彼の最期に何があったのか?

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賞歴

  • 第65回読売文学賞(評論・評伝賞)
  • 全国学校図書館協議会選定図書

内容紹介

革命の動乱期に激しく生き、自ら命を絶ったとされているロシア未来派の代表的詩人マヤコフスキー。巨匠の最期に何があったのか。すべて暴き真実に迫る渾身の作品。生誕120周年記念出版。

もちろん、筆者はスコリャーチンを翻訳していたから、マヤコフスキーの死が単なる自殺などではないこと、それが「強いられた死」であることを、肝に銘じていた。しかし、ジグソーパズルを始めたとき、結果としてどのような光景が現れるのかは、全くわからなかった。事件のあと、七、八十年のあいだに散らばったピースを、どんなに丹念に拾い集めたところで、こちらに都合のいい光景が現れるとは限らない。そのことは覚悟していたのだが、パズル遊びを続けていると、あれよあれよと叫びたくなるほど、くっきりと、詩人の最期が見えてきたのだ——あとがきより

著者紹介

小笠原 豊樹 (オガサワラ トヨキ)

1932年生まれ。翻訳家。訳書に『マヤコフスキー詩集』『火星年代記』『ナボコフのロシア文学講義』ほか多数。岩田宏の名で詩集『いやな唄』『頭脳の戦争』ほか多数の著書がある。

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