単行本 白蓮自叙伝 荊棘の実

白蓮自叙伝 荊棘の実

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ここに、数奇をきわめた一女性の半生の物語が集められました——村岡花子

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内容紹介

伯爵家令嬢として、階級と時代に翻弄された波瀾の生涯。東洋英和で育んだ村岡花子との友情。炭鉱王との再婚、宮崎龍介との恋までもをみずからが語る、稀有な自叙伝。華族の暮らしも満載!!

「花子とアン」で注目の白蓮が自ら語る、波乱の半生!!
伯爵令嬢として生まれ、望まぬ結婚、そして破婚。
東洋英和で村岡花子と友情を育んだ日々、
25歳年上の大富豪との再婚。
ついに白蓮はすべてを、
道ならぬ恋!に焼きつくそうと決心した!!

* * * * * * * 
【序】

 いよいよ私がこの自伝を書くに際し、第一に心にかかるのは、もしやこれを書いてゆくうちに、誰かに迷惑をかけるようなことがあってはならないという心配です。といって書くとなれば筆の運びはどこへ向くやらわからず、半生の経路のうちには、私の思い違いもあろうし、また知るべくして知らなかったこともあろうと思います。事実をそのままに写しだすということは困難な点が多くあると思うのです。それゆえにこれを小説体に綴ることにしました、ですからこの『荊棘の実』は事実もあれば創作もあると思っていただきたいのです。人物にしても土地にしてもすべて吊をかくしたり、とりかえたりしてあることはもちろん、実在の人もあれば、架空の人もあります。どこからどこまでが本当で、どこからどこまでが作りごとであるか、それは私として申されませぬ。すべては読んでくださる方々にお任せすることにいたしましょう。
 印刷のあいだの大部分、私が京阪を旅行中でございましたため、校正その他については、村岡花子さんに一方ならぬお世話をかけました。今日までの経路の照る日、曇る日、雨風の中をいつも同じ友情で私を包んできてくださった村岡さんに対しては、どうぞこの先も、私どもがこの世に許される限りの命数の間、変わらぬ親愛で結ばれてゆきたいとの祈願といっしょに、とくにこのたびのお骨折にたいして、ここでお礼を申しておきます。(柳原白蓮)

* * * * * * * 
【巻尾に】

 もしやして、著者と相似た運命を負わされて世に生まれてきたお方があって、この物語をひもとかれますならば、そのお方こそは、きっと著者の涙の壺から、ゆたかな慰みをくみとってくださることができると信じます。
 幸福にも、かかるあやしい運命の渦の中に巻き込まれたことのない、恵まれたる、平和な女性がおいでになるならば、そのお方はどうぞ、ここに集められたいばらの実から、にがくまた甘い、運命の神秘を味わってください。(村岡花子)

著者紹介

柳原 白蓮 (ヤナギワラ ビャクレン)

1885年、柳原前光伯爵の次女として生まれる。大正天皇の従妹。東洋英和女学校に編入学し、佐佐木信綱に和歌を師事。村岡花子らと交流する。宮崎龍介と知り合い、恋に落ちる。いわゆる白蓮事件を起こす。

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