単行本 きょうの日は、さようなら
心揺さぶる、最高のデビュー作!
- 単行本 46 / 224ページ
- ISBN:978-4-309-02578-0 / Cコード:0093
- 発売日:2017.07.12
- 定価:1,540円(本体1,400円)
- ×品切・重版未定
賞歴
- 朝日
- 全国学校図書館協議会選定図書
内容紹介
かつて兄だったキョウスケが、勝手に私の人生へと戻って来た、立派な「あかんたれ」になって――家族や親友や恋人より大切な運命の物語。心揺さぶる最高のデビュー小説! 斎藤美奈子氏推薦。
著者紹介
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読者の声
- 3710 さん/33歳 女性
- 母ってなんだろう?
冒頭のキョウコの生みの母親が亡くなったあと、
彼女は様々な母に出会ってきた。
スミレさんにしかり、オカマのママたちもどこか母のような。
形は問わず、「母のような人」には出会えるのだろう。
生みの親よりも、スミレさんのことをよく回想するキョウコに、少し違和感を感じながらも、過ごす時間の貴重さと想い出の作り方とは何事かをを感じた。
また折々出てくる飴、ケーキ、などの食べ物も、思い出を重ねるには易しいのだと感じた。
今を生きるだけではなく、過去を重ねた上にある「いま」の捉え方に作者なりの記憶の重ね方を垣間見た。
時間を空けての再開は、無理やり記憶を続けて重ねているようで、その軋みに胸がキリキリと痛みました。
母、食べ物、思い出。そして、神戸と思われる街並み。
作者の視点で周りを見渡してみる。
そんな一冊です。
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