単行本 人間の解剖はサルの解剖のための鍵である

人間の解剖はサルの解剖のための鍵である

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内容紹介

「人間」ってなんだっけ? 近代の人間観が揺れている。ロボット、人工知能、ゲノム編集、ナッジ、認知バイアス、利己的遺伝子……ポストヒューマン状況に生きる私たちの診断書。

【東浩紀氏 推薦!!】
「ひとの定義が変わりつつあるいま、よきひととして生きることはいかに可能なのか。
 その指針を与えてくれる、当代屈指の読書家による細密で浩瀚なキーコンセプトガイド。必読!」


「人間の解剖は、猿の解剖のためのひとつの鍵である」……カール・マルクスの断章をタイトルに借用した本書は、もし人間から学ぶことができる猿がいたならば、その猿は人間の犯した誤りを回避できるかもしれないと考える。コペルニクス、ダーウィン、フロイトによって三度自尊心を傷つけられた人類は、進化と認知にかんする諸科学によって、いま四度目の試練に直面している。主体性と合理性が切り崩された先にある「人間の定義」とはなにか。前著『理不尽な進化』以降の諸論考を集成。稲葉振一郎、大澤真幸、橘玲、千葉雅也、山本貴光との対談・鼎談も収録。

目次・収録作品

●0・序
まえがき
序章:人間(再)入門のために――1989/2019/2049

●1・認知革命
ヒトの過去・現在・未来――『サピエンス全史』とともに考える
合理性のマトリックスとロボットの戦い――認知と進化の観点から
社会問題としての倫理学――道徳心理学、人工知能、功利主義
人間の〈未来〉/未来の〈人間〉――産業社会論、SF、共和主義(稲葉振一郎+吉川浩満)

●2・進化と絶滅
「生きづらいのは進化論のせいですか?」――進化論と現代社会
人類の起源という考えそのものについて――起源神話のふたつのドグマ
人新世における人間――ヒトのつくった地質年代
絶滅とともに哲学は可能か――思弁的実在論、未来の他者、女性の公式(大澤真幸+千葉雅也+吉川浩満)

●3・人物
リチャード・ドーキンス――文明史におけるドーキンス
アンリ・ファーブル――進化論ぎらい
多田富雄――自然科学とリベラルアーツ
見田宗介――大人の青年
バーナード・ウィリアムズ――道徳における運

●4・作品
21世紀の〈人間〉のための21冊――フーコーからポストヒューマンSFまで
『利己的な遺伝子』からはじまる10冊――刊行40周年を機に(橘玲+吉川浩満)
人間本性から出発する――ヒース『啓蒙思想2.0』、スタノヴィッチ『心は遺伝子の論理で決まるのか』(山本貴光+吉川浩満)
対立を調停する――メタ道徳としての功利主義……グリーン『モラル・トライブズ』
リベラル派は保守派に学べ?……ハイト『社会はなぜ左と右にわかれるのか』
リバタリアン・パターナリズムの可能性……サンスティーン『選択しないという選択』
チューリングの革命と変容するリアリティ……フロリディ『第四の革命』
ポジティヴ・コンピューティングの挑戦……カルヴォ他『ウェルビーイングの設計論』
汎用人工知能の文明史的意義……シャナハン『シンギュラリティ』
ゲノム編集技術はなにをもたらすか……ダウドナ他『CRISPR/クリスパー』
インターフェースをたどる哲学的実践……プレヒト『哲学オデュッセイ』
フロム・カタストロフ・ティル・ドーン……島田雅彦『カタストロフ・マニア』
危険な知識をめぐる二つの問い……映画『猿の惑星』シリーズ
レプリカントに人間を学ぶ……映画『ブレードランナー』『ブレードランナー2049』

著者紹介

吉川 浩満 (ヨシカワ ヒロミツ)

1972年生。慶應義塾大学総合政策学部卒業。国書刊行会、ヤフーを経て、文筆業。著書に『理不尽な進化』、共著書に『脳がわかれば心がわかるか』『問題がモンダイなのだ』(ともに山本貴光との共著)ほか。

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