単行本 あがない

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内容紹介

解体業者で働く祐は、現場に倒れていた若い男を助ける。成島と名乗るその男に、かつて抗不安薬依存に陥った自分を強烈に支配した男を重ね混乱する祐。人間の再生を問う、心震える傑作中篇。

著者紹介

倉数 茂 (クラカズ シゲル)

1969年生まれ。大学院修了後、中国大陸の大学で5年間日本文学を教える。帰国後の2011年、『黒揚羽の夏』(ポプラ社)でデビュー。18年、『名もなき王国』で日本SF大賞候補、三島賞候補。

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読者の声

ピノコ さん/69歳 女性
人は生まれた時は、誰でも無防備で裸。
平等に母親のお腹の中で10ヶ月を過ごし、この世に生まれ出る。ある子は大歓迎され、ある子はため息混じりに迎えられ…本当に様々な運命を背負って生まれてくる赤ちゃんには、何の責任もない。主人公は優しい故に様々な葛藤を抱えて行きている。やがて父となるも理不尽な現実に翻弄されて。仕事を真面目に遂行する主人公の姿は、クールだが観察眼も優れており的確な指示を出せる人として描かれている。紆余曲折ありの人生は誰にもあるが運不運で明暗が分かれる。最後の主人公の姿は、心に刺さる。布団に潜り込んだ主人公の手の中に握られたナイフ。人の感情を持たない相手を殺すことが主人公の贖いの行動なのだろう。人の為に自分の身を犠牲にする。男気とともに、人間の精神の気高さに手を合わせたくなる作品だった。
水天 さん/22歳 男性
とても面白かったです。一気に読みました。ありがとうございます。
佑の現在過去考えが様々移り変わり、読んでるこちら側も空虚なふわふわとした気持ちにさせるようなそんな作品でした。平凡な日常が1番良い物であることを知れた作品かもしれません。

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