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内容紹介

舞台は戦後から高度成長期に湧く東京。たけし少年の初めての記憶から、学生運動の気運が高まる新宿のジャズ喫茶を彷徨っていた大学時代まで。北野武の原点を描く、渾身の私小説!


* * *

たけし少年の初めての記憶から、オリンピックを経て、学生運動の気運高まる時代の中、新宿を彷徨(さまよ)っていた大学時代まで。
突き刺さるノスタルジーと青春のモラトリアム……。
永遠の名著『たけしくん、ハイ!』から35年、『菊次郎とさき』から20年。
北野武の原点を描く、渾身の私小説、ついに刊行!


■高橋源一郎氏、山口隆氏(サンボマスター)推薦!
・子どもの「たけし」、青年の「たけし」。なんだかすごく懐かしい。一度も会ったことなんかないのだけれど。――高橋源一郎氏
・作者が大人になるまで。それは僕の生まれる前の昭和の時代。追憶、過去、それを作者は澄んだ目で見つめている。この目と一緒に僕は時代を体験することができました。こんな凄いことってそうはないと思うんだよ。――山口隆氏(サンボマスター)


■北野武さんより、刊行の言葉。

 著者から読者へ

 ここに載っている「足立区島根町」「浅草迄」は、俺が生まれ育っていく過程を思い出しながら書いた私小説です。
 これまでこれまであちこちで喋(しゃべ)ってきた話もあるけれど、思い出しながら書くと別の風景っていうか、覚えていたはずのあの時の親や兄弟、友達の声や表情が、「こうだったんだっけ?」と感じ方まで違ってくるのが面白い。
 回想がただの「思い出」や「記憶の記録」にならないのは、小説だからこそかもしれない。自分のことを書くのは恥ずかしいことだけれど、小説にすることで自分が、違う世界を生きた「もうひとりの俺」になるっていうのは発見だよね。
 時代ってもんは、物価や社会の流行(はや)り廃(すた)りがあるけれども、俺や家族も含めて、「人間」って変わらないんだなってところが面白いと思う。学歴とか格差とか将来への焦りとか、親の愛情とかもね。
 オマケの随想「浅草商店街」は、浅草時代に俺が出会った面白い店や人のことを書き下ろしたんだけど、これだけは「あの時」だけしか存在しなかったバカバカしいことばっかり書いてある。
 まあ、小説も含めて、どれを切っても俺の頭の中の「絵」を「文字」にしていったわけで、笑ったり呆れたり、ちょっと昔懐かしくなったり、読んでみてくれるだけで有難いです!

 2020年9月  北野武

著者紹介

北野 武 (キタノ タケシ)

ビートたけし。1947年、東京都足立区生まれ。72年ツービート結成。89年『その男、凶暴につき』で映画監督デビュー。97年『HANA-BI』でベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞。著書多数。

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