単行本 もう空気なんて読まない

もう空気なんて読まない

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内容紹介

フェミニズムに人生が救われた――。恋愛やセックス、仕事、人間関係。生活と地続きに考えるフェミニズムの形。石川優実はなぜ闘うのか。自らを見つめ直した渾身の書き下ろしエッセイ!

生活のなかで感じてしまうモヤモヤのいくつか。
それらは、一見して些細なことかもしれない。
けれども、やがて大きな違和感になってくる。

結婚するのが当たり前で、そうでなければダメだと思っていたこと。
男性たちの話に無理にでも笑顔で対応しなければならないと思っていたこと。
スーパーで「奥さん」と一方的に声をかけられても受け流したこと。

いやになるほど味わった理不尽。セクハラとパワハラを受ける日々。
抵抗しないようにしていた。何も考えないようにしていた。

つまり、ずっと空気を読んでいた。
そんな自分のことが嫌いだった20代。
そんななかで出会ったフェミニズム。

「フェミニズム」という言葉も知らなかったけど、夢中になって学んだ。
性的同意、無意識の偏見、ミソジニーの現実、シスターフッド。
語るべきことは、たくさんある。

恋愛、セックス、労働、対人関係。
私的な事情にだって、フェミニズムが関わっている。

空気を読んでいたら何も進まない。

だから闘う。闘った末に、幸せが待っているならば――。
もう空気なんて読まない。

著者紹介

石川 優実 (イシカワ ユミ)

1987年生まれ。俳優、フェミニスト、アクティビスト。#KuToo署名発信者として各方面で活動を展開。著書に『#KuToo 靴から考える本気のフェミニズム』(現代書館)がある。

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読者の声

にわか江戸っ子 さん/男性
「怒る人は理性が足りない」「感情的な人はかっこ悪い」という考えがこびりついている自分にとって、衝撃的な一冊でした。
「喧嘩もコミュニケーション」「自分の怒りをないことにしない」「思う存分闘う幸せ」
本のなかで石川優実さんが発する言葉は刺激的かつ好戦的に見えるけれども、これらはなにより自分を大切にする姿勢の表れだと気づかされました。
「怒る」という人間の自然な感情を押し殺さなくたっていい。
「空気」を読もうと、つくり笑いを浮かべてわきまえなくていい。
本の帯にある通り、「私たちは、もっと怒っていい。幸せのために」
自身の感情や気づきに素直に生きること。
それらを教えてくれるこの本は、フェミニズムへの理解を深めてくれただけでなく、「自分や女性の解放の書」だとも感じました。
くまさん さん/52歳 男性
フェミニズム(女性学)の思考を基にした自らの体験談をフェミニズム視点で紐解くエッセイ。
専門的になりがちな言葉一つ一つが自身の体験に照らし合わせながら語られるので身近にフェミニズムを感じられます。
ご本人自体が学ぶ前と学んだ後での感じ方をご自身の言葉で丁寧にかかれているのも
とてもわかりやすくて共感できます。

いわゆるウィキペディアでの表面的な語彙の説明ではなく、生きた体験と自身が受けた女性差別を元に語られる話だからです。
一部男性が読むと自身が知らないうちに内包していたミソジニーが可視化されて行く事も起こります。
なので自身の持つミソジニーと向き合うのにも最適な本です。
女性の視点で正しい怒りについて語られるべきことも書かれています。
その怒りはかっこいいんだ!
フェミニズム入門書(バイブル)としてお勧めます。




たまちゃん さん/47歳 男性
エッセイですから「価値観が違う」と感じると読み進めないなんてことありますよね。でもこちらのエッセイは少し違います。その価値観、あなた自身どこから来てるでしょう?その背景には思い込まされた誰かや社会の都合がないかしら?というところ迄がこのエッセイの真髄で、フェミニズムを読み解く社会学的視点がふんだんに散りばめられた宝箱のような作品になっています。恋愛観、セックス観が違っても、"読むべき"はその違いからあなたの思考を決めて支配している"何か"。人間らしさとは価値観や恋愛観、セックスでは左右されない本当のあなたらしさを大切にすること、それをまっすぐあなたに問いかける異色のエッセイです。普通の女性が自ら経験し気付き傷つきながらも声をあげたことが、そのまま"フェミニズム・女性学・社会学"だった、これは決して学者では書けない"等身大のフェミニズム"です。

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