単行本 幽玄F
- 単行本 46変形 / 336ページ
- ISBN:978-4-309-03138-5 / Cコード:0093
- 発売日:2023.10.20
- 定価:1,870円(本体1,700円)
- ○在庫あり
賞歴
- 読売 産経
- 全国学校図書館協議会選定図書
関連情報
内容紹介
空と、血と。――空を支配する重力・Gに取り憑かれ、戦闘機F35-Bを操る航空宇宙自衛隊員・易永透。日本の戦後、そして世界の現在を問う、直木賞受賞第一作にして超弩級の著者最高傑作。
第37回柴田錬三郎賞受賞作
同世代日本人の中でも最高峰の作家が、「戦闘機」というテーマに対して小説という形式で描くことができる最高到達点を描いている
――小川哲
現代以降の日本の空虚さを、近代の「空虚」から無限のほうへ、真の幽玄へと接続可能なのだと転覆させる。こんな幽玄へのアクセスは見たことがない
――古川日出男
腹にこたえるタフな小説。頸(つよ)く熱い物語の動脈が脈打ち、現実の社会をも照射することで円環をなす
――真藤順丈
三島文学や仏教を幾重に参照する重厚さを兼ね備えながら、めくるめく展開で一気に読ませる。強烈な迫真性
――辻田真佐憲
求道的なエンターテインメントでありながら、後半は、小説『シャドー81』ばりの意外性や映画『ミッション:インポッシブル』を思わせる展開で楽しませてくれる
――大森望
極限に高機能化されたコクピットにヘルメットマウンテッドディスプレイを装着したパイロットが着座した状態は、過去の何よりも「情報的に最適化された曼荼羅」と呼ぶに相応しい情景
――マライ・メントライン
時間も忘れて一気読み。すごい。空が透を惹きつけたように、この小説は読者の心を掴む。何かを追い求める人間の在り方よ。
――逢坂冬馬
8ページの人名を見て「ひっ」と声が出た。かの先行作の円環を、人間の肉体が耐え得る最高速度で、虚天に移し替える。
――飛浩隆
自由に空を飛べない国、日本の悲劇を機械の官能で描き出す。ぼくらは蛇の呪いを解けるのか。
――東浩紀
空と、血と。――空を支配する重力・Gに取り憑かれ、戦闘機F35-Bを操る航空宇宙自衛隊員・易永透。日本の戦後、そして世界の現在を問う、直木賞受賞第一作にして超弩級の著者最高傑作。
天才パイロットが戦闘機Fと共に辿る、数奇な運命とは――。
「ただ私は戦闘機という機械に乗りたかっただけで、その戦闘機の飛ぶ空が〈護国の空〉だったのです」
構想5年、直木賞・山本周五郎賞W受賞の『テスカトリポカ』から2年――。
日本の戦後精神の支柱「三島由紀夫」に挑んだ、佐藤究・圧巻の第4長篇。
著者紹介
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