単行本 戦下の歌舞伎巡業記 柝の音は止まず

戦下の歌舞伎巡業記

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内容紹介

戦前戦後にかけ、大歌舞伎一座の全国巡業を記した一級史料「旅行日誌」。多くは六代目尾上菊五郎が率いた一座の記録。怒濤の時代を生き抜いた歌舞伎から演劇の本質に迫るノンフィクション!

著者紹介

岡﨑 成美 (オカザキ シゲミ)

1956年、埼玉県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。文化出版局入社後、「ミセス」編集長、出版局書籍事業部長、文化学園大学講師、文化学園ファッションリソースセンターセンター長、春陽堂書店編集顧問等を歴任。

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読者の声

マエノヒロシ さん/77歳 男性
大変興味深く読まさせて頂きました。昭和7年から24年という混乱の時代によく歌舞伎の地方巡業ができたなと感心しました。地図で行き先を追ってみると、知らない町も多く出てきました。よくこのような町に劇場や芝居小屋があったものだと驚きました。現代の地方の町や村より活気が
あるように思えます。地方の人達が元気に芝居見物に出かけてくる様子がうかがえます。それに応えて旅する歌舞伎一座はたいしたものですね。
はなこ さん/女性
戦前、戦中の交通事情は現代とは違うであろう中、歌舞伎が全国を巡っていた様子がわかりました。まるで忍者のようで、読み応えがありました。
chi6800 さん/64歳 女性
すごい本。3回読みました。辞書のよう。
万年筆の筆跡がうっとり。
忍者のような瞬間移動。丈夫な身体。
なんといっても中表紙に使われた6代目の目。素襖落に凝縮されている。みんなついていこうと思う。ピンポイントで時代の大きな波に巻き込まれ役割を果たしましたね。
ナルコさんのくだりはクライマックス。辛かった。
Yume さん/68歳 女性
戦下に九州から北海道まで巡業をしていたとは。移動の困難さや食事に至るまで細かい記録に感動した。歌舞伎がどれほど人気があったかよくわかった。
TAMIYA さん/28歳 その他
最近歌舞伎を観始めたので買ってみました。日記を追っていく形だからか、ドラマチックで面白かったです。エッセイ部分も当時のことが細かく描写されており、勉強になりました。
過酷な今の世の中でも、自分にできることがあるかもしれないと思いました。
金井 繁 (小平富十郎) さん/83歳 男性
〇興味深く拝読しました。歌舞伎巡業興行を裏から支える狂言作者の役割がリアルに再現されて興味深く読みました
〇旅行日誌と家族日誌の記録資料を時刻表・公演場所・戦時下の事象などをきめ細かく丹念に追って肉付けをした著者の筆力に敬服致します。
〇戦後80年をキーワードにした今年の発刊は丁度良いタイミングであったと思います。

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