単行本 とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢 ジョイス・キャロル・オーツ傑作選

とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢

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賞歴

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内容紹介

有名私立中学生が一学年下の美しい少女を誘拐する表題作のほか、「化石の兄弟」(世界幻想文学大賞)、「タマゴテングタケ」、「頭の穴」など著者自選の悪夢的短篇7篇を収録。

ミステリー! ホラー!! ファンタジー!!!
心の暗闇にある何かから目が離せない。
現代アメリカ随一の短篇の名手が自ら編んだ傑作集
ブラム・ストーカー賞、世界幻想文学大賞受賞

世界がひどく残酷だということを、
また思いだしたい気分の夜。
ぜひこの本を読んでみてほしい。
きっと満足できるから。  ——桜庭一樹(小説家)


美しい金髪の下級生を誘拐する、有名私立中学校の女子三人組(「とうもろこしの乙女」)、
屈強で悪魔的な性格の兄にいたぶられる、善良な芸術家肌の弟(「化石の兄弟」)、
好色でハンサムな兄に悩まされる、奥手で繊細な弟(「タマゴテングタケ」)、
退役傷病軍人の若者に思いを寄せる、裕福な未亡人(「ヘルピング・ハンズ」)、
悪夢のような現実に落ちこんでいく、腕利きの美容整形外科医(「頭の穴」)……
1995年から2010年にかけて発表された多くの短篇から、著者自らが選んだ悪夢的作品の傑作集。
ブラム・ストーカー賞(短篇小説集部門)、世界幻想文学大賞(短篇部門「化石の兄弟」)受賞

※2013年度AXNミステリー「闘うベストテン」ノミネート

目次・収録作品

「とうもろこしの乙女 ある愛の物語」
「ベールシェバ」
「私の名を知る者はいない」
「化石の兄弟」
「タマゴテングタケ」
「ヘルピング・ハンズ」
「頭の穴」

著者紹介

ジョイス・キャロル・オーツ (オーツ,ジョイス・キャロル)

1938年ニューヨーク州生まれ。68年『かれら』で全米図書賞受賞。著書に『とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢』『邪眼』『ブラックウォーター』など。近年ノーベル文学賞候補として名前が挙がっている。

栩木 玲子 (トチギ レイコ)

法政大学教授。専門はアメリカ文学・映画。おもな訳書にピンチョン『LAヴァイス』、オーツ『とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢』『ジャック・オブ・スペード』、マンロー『愛の深まり』など。

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読者の声

beck さん/44歳 男性
 なんといっても圧巻はやはり表題作だ。これは以前に創元推理文庫の「十の罪業 Black」に収録されているのを読んだことがあったのだが、誘拐という犯罪を軸に、その当事者の心理と行動を心が痛くなるほど切実に描いていて秀逸。いったいこの話はどこに行きつくのかという興味とそれを上回る息詰まるような描写にいやが上にも緊張感が高まってゆく。これは傑作だ。
 その他では印象深いのはまだ若くして未亡人になってしまった女性が退役傷病軍人によって運営されているリサイクル・ショップで出会った青年に過剰な拠り所を求めて手痛いしっぺ返しを食う「ヘルピング・ハンズ」と悪魔のような兄と障害をもつひ弱な弟という対照的な双子の生涯を描く「化石の兄弟」の二編。
 オーツはもっともっと精力的に紹介されるべき作家だ。本書を契機にこれからもどんどん翻訳していって欲しいものである。

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