単行本 だれも死なない日
- 単行本 46変形 / 264ページ
- ISBN:978-4-309-20838-1 / Cコード:0097
- 発売日:2021.09.25
- 定価:3,190円(本体2,900円)
- ○在庫あり
賞歴
- 毎日
- 全国学校図書館協議会選定図書
内容紹介
ある年の元旦、突然人が死ななくなる。瀕死の皇太后、危篤の患者、交通事故者……やがて人々は、不死の不自由に戸惑いはじめ、死神が現れる。『白の闇』のノーベル賞作家が遺した傑作長篇。
「親愛なる各位、貴殿と、貴殿に関係するすべての方々にお知らせします。
今夜午前零時以降、ふたたび人は死にはじめます」(本文より)
傑作『白の闇』で、謎の感染症により人々が突然失明していく世界を描いたノーベル賞作家の「もっとも完璧な作品」と称される驚愕の思考小説!
新年の始まり以降、この国ではだれも死ななくなった。高齢で衰弱する皇太后陛下、成功確実な自殺者、交通事故で十二分に息絶えたはずの人体、致命的な墜落事故……。死(モルト)の活動停止を寿ぐ歓喜の高波の一方で、商売の材料を奪われた葬儀業界、死の不在によってベッドが不足する病院経営者、生と死の循環が滞った老人ホームなど、危機に陥る人々。国境の村では、生死の需要と供給を補うためにマーフィアが暗躍し、死を求める人々を国外に運びだす。悲喜こもごもの事態の中、テレビ局の会長の手元に紫色の封書が届く……。
サラマーゴはあふれる機知と、悲痛なまでの威厳と、単純さによって、その芸術を極めた偉大な作家である。わたしたちの真の長老、涙の人、知恵の人の言葉に耳を傾けよう。
──U・K・ル=グウィン(『ガーディアン』紙)
著者紹介
こちらもおすすめ
この本の感想をおよせ下さい
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお気軽にお寄せください。
投稿された内容は、弊社ホームページや新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。