単行本 アメリカ死にかけ物語

アメリカ死にかけ物語

  • アメリカ死にかけ物語

オンライン書店で購入

  • amazon
  • Rakutenブックス
  • 紀伊国屋書店
  • honto
  • 7netshopping
  • HonyaClub
  • e-hon
  • HMV&BOOKS
  • 大垣書店
  • TOWER RECORDS

店頭在庫

  • 紀伊国屋書店
  • 有隣堂
  • 三省堂書店
  • TSUTAYA
  • 未来屋書店アシーネ
  • くまざわ書店
  • 丸善ジュンク堂書店

賞歴

  • 毎日

内容紹介

旅をしながら出会ったホームレス、ドラッグ中毒、アル中といった市井の人々の「忘れられた声」に深く温かく切りこみ、アメリカの破綻を鋭く描いたノンフィクション。川上未映子氏、岸政彦氏推薦。


それでも俺らは生きている————
ホームレス、ドラッグ中毒、アル中、退役軍人……
アメリカの路上で出会った、見過ごされた底辺の人々の声を鮮やかに描いた、
『血液と石鹼』著者による傑作ノンフィクション。

◎日本語版への特別書き下ろし
「日本の読者へ」「トーキョー・ドリーミング」及び
川上未映子氏による特別書き下ろしエッセイ収録。


誰にも気づかれることなくやがて消えていくだけのさまざまが、
たしかにそこで光を受けて存在していた、その一瞬が立ちあがる。
価値のない、誰の人生も変えることのない、ただの美しさ。
————川上未映子


 ホームレスの男、薬物中毒の女。失敗した実業家、退役軍人。誰からも見放された街の、バーや路上で、たまたま出会った人びとの話を聞く。穏やかな小雨のように降り注ぐ、静かな人生の欠片。

 この世界の最大の謎は、信号やバス停や駅で隣りあっただけの誰かにも、人生があるということだ。リン・ディンは、一杯のぬるいビールで、その謎を解きあかす。この本は、アメリカの荒廃した都市を生きる、声を持たない人びとの声を集めてできた、バーと路上の文学である。リンが教えてくれるのは、「私たちは生きている」ということだ。

 リン・ディンの文章を読むと、猛烈に酒が飲みたくなる。一杯オゴるから、今度は俺の話も聞いてくれ。この国も、もうダメかもしれないから。
————岸政彦

著者紹介

リン・ディン (ディン,リン)

1963年、ベトナム、サイゴン生まれ。詩人、小説家、翻訳家。ベトナム戦争末期の75年、アメリカに居住。2007年、詩集『Borderless Bodies』(未邦訳)でAsian American Literary Award受賞。2018年、ベトナムに戻った。著書に『血液と石鹸』(早川書房)、『Love Like Hate』(未邦訳)など。

小澤 身和子 (オザワ ミワコ)

翻訳者。訳書に『アメリカ死にかけ物語』『サワー・ハート』(以上、河出書房新社)『クイーンズ・ギャンビット』(新潮社)『覚醒せよ、セイレーン』(左右社)『ベル・ジャー』(晶文社)など。

こちらもおすすめ

この本の感想をおよせ下さい

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお気軽にお寄せください。
投稿された内容は、弊社ホームページや新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。

この本の感想を書く

こちらにお送り頂いたご質問やご要望などに関しましては、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。 お問い合わせは、こちらへ

close閉じる