単行本 文明が不幸をもたらす 病んだ社会の起源

文明が不幸をもたらす

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内容紹介

文明化による「進歩」は人類を幸福にするどころか、先史時代にはない不平等・暴力・病をもたらした。健康、家族、性、労働などをめぐり、最新データと鋭い思考で人間本来の生き方を問う!

「文明が解消したと言われる危険の大半は、そもそも文明が生みだしたか拡大させたものだ。[……]文明の代償についてはおおよそ知れている――ほぼすべてだ。伐採された森林、浸食された表土、枯渇した漁業資源、汚染された帯水層、二酸化炭素に満ちた大気、がん、ストレス、行き場を失った難民などきりがない」(本文より)。

 文明化による「進歩」は人類を幸福にするどころか、有史以前にはない暴力や病理に満ちた不健全な世界を生みだした。農耕と定住の開始から現代にいたるまでの社会の歪みを人類学・心理学・社会学・医学などの最新成果で分析し、未来に進むべき道を提示する異色の反文明論。

目次・収録作品

【目次】
はじめに 汝の種を熟知せよ

第Ⅰ部 オリジン・ストーリー

第1章 先史時代を語るとき私たちが話題にすること
    能力と傾向について|先史時代の人類史|高貴な野蛮人、野蛮な貴人、洞窟に住むストローマン

第2章 文明とその不調和
    現実の逆襲|記憶にない門をくぐり|「世界一善良な人びと」|文明化されない技法|マルサスの計算間違いとホッブズのホラーショー|恐怖の機能|原始的な力


第Ⅱ部 永遠の黙示録(現代の「不断の進歩の物語」)

第3章 野蛮な野蛮人の神話(平和への宣戦布告)
    霊長学的な証拠|人類学的/考古学的な証拠
第4章 不合理な楽観主義者
    「モ・ベター・ブルース」|国民の健康|思考の糧|寿命の噓と天国の代価


第Ⅲ部 古代の鏡に映る自分(人間であること)

第5章 自然主義的誤謬の誤謬

第6章 野生児になるべく生まれた

第7章 子育ての深い闇

第8章 荒れ狂う十代

第9章 不安な大人
    いい仕事だ。ものになればだけどね|お金の代価|勝って負ける方法|人でなしの金持ち症候群|お金に酔う


第Ⅳ部 未来につながる先史時代の道

第10章 終わり良ければすべて良し

第11章 聖なるものが失われたとき
    神の声が聞こえる|目を覚ませ、自己を解放し、はみ出せ|神聖な幽霊|過去に還る

おわりに ユートピアが必要である理由
    ハルマゲドンの長所|すべての探求の行き着く先は


謝辞
訳者あとがき
原注と参考文献

著者紹介

クリストファー・ライアン (ライアン,C)

カリフォルニア州セイブルック大学で心理学の博士号を取得。CNN、ニューヨークタイムズ、タイム、ニューズウィークなどのメディアでも紹介されている。著書に『性の進化論』(ジェタと共著 )など。

鍛原 多惠子 (カジハラ タエコ)

翻訳家。米国フロリダ州ニューカレッジ卒業(哲学・人類学専攻)。訳書に、コルバート『6度目の大絶滅』、ウルフ『フンボルトの冒険』、ソネンバーグ他『腸科学』、ホニグスバウム『パンデミックの世紀』ほか多数。

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