単行本 絶滅しそうな世界の文字

絶滅しそうな世界の文字

  • 絶滅しそうな世界の文字
  • 絶滅しそうな世界の文字
  • 絶滅しそうな世界の文字
  • 絶滅しそうな世界の文字
  • 絶滅しそうな世界の文字

オンライン書店で購入

  • amazon
  • Rakutenブックス
  • 紀伊国屋書店
  • honto
  • 7netshopping
  • HonyaClub
  • e-hon
  • HMV&BOOKS
  • 大垣書店
  • TOWER RECORDS

店頭在庫

  • 紀伊国屋書店
  • 有隣堂
  • 三省堂書店
  • TSUTAYA
  • 未来屋書店アシーネ
  • くまざわ書店
  • 丸善ジュンク堂書店

関連情報

内容紹介

文字にこれほどのドラマがあったとは! 消滅の危機に瀕する世界の文字体系83種類の、物語、歴史、現況を探求。文字をつくった人々と、その継承者たちの情熱に圧倒される感動の一冊。

文字は単なる情報伝達手段ではなく、生きる証。
文字がひとつなくなれば、
何百年も書き継がれてきた、
聖典、文学、手紙、法律文書、知恵、アイデンティティー、
そして、共に生きた記憶――そのすべてが失われる。


[本書の特長]
1 世界中の消滅危機にある83の文字の歴史と現況を、現地調査に基づきリアリティをもって描き出す。
2 文字の背景を知ることで、古代から現代にわたる戦争や民族弾圧の歴史がわかる。
3 文字の成立にまつわる宗教や神話の情報も多数。
4 眺めるだけでも文字のデザインを楽しめる美しいビジュアル。

[本書に登場する文字]
夢で啓示を受けた文字
奴隷貿易の暗号だった文字
民族の独立の象徴としてつくられた文字
幼い兄弟が考案した文字
駱駝に押される焼き印を元にした文字
大国の抑圧で消滅危機にある文字
女性同士の秘密の会話に使われた文字
わずか4家族で継承し続けた文字
宗教儀式のときだけに使用される文字
一度は弾圧によって消滅しながら子孫たちが復活させた文字
「読まれない」ためにつくられた文字
国宝に指定された文字
シャーマンのための文字……

[本文より]
現在、世界の表記体系の85〜90%は、使われなくなる可能性が高いと考えられている。とりわけ深刻なのは先住民やマイノリティーの文字だ。文字の使用者がいなくなれば、その文化の文字はラテン文字やアラビア文字、キリル文字、あるいはデーヴァナーガリー文字によって取って代わられる。2世代後には、自分たちの固有の文字で1000年にもわたって書かれてきたことがすべて、シュロの葉に記された聖なる文書も、一族のレシピも、手紙も、家や土地の所有権を示す証書も、読めなくなってしまう。(中略)
確かに、自分たちの言語と文字が勝ち残ったわたしたちにとっては、そのほう が便利なのかもしれない。しかしここで声を大にして言っておきたいことがある。それは言語や文字は自然に消滅するわけではないということだ。本書でこれ から見ていくように、なんの理由もなく文字が失われることはない。絶滅の危機 に瀕する文字はすべて、滅んだ王国の名残、苦難に見舞われている文化のあえぎ だ。退けられた文字はすべて、過去や現在の社会的な不公正の証拠だ。

目次・収録作品

・アフリカ
・アジア
・ヨーロッパと中東
・南アジア
・東南アジア
・インドネシアとオセアニア
・南北アメリカ
・アルファベットではない文字

著者紹介

ティム・ブルックス (ブルックス,ティム)

英国生まれ。2010年より「消滅危機文字プロジェクト」を立ち上げる。ミュージシャン、大学講師などの顔も持ち、さまざまなジャンルで20冊以上の著書がある。

黒輪 篤嗣 (クロワ アツシ)

翻訳者。訳書に『超凝縮 人類と経済学全史』『新しい世界の自然地図』『経済学レシピ』『哲学の技法』『まるごと!海の科学大図鑑』などがある。

こちらもおすすめ

この本の感想をおよせ下さい

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお気軽にお寄せください。
投稿された内容は、弊社ホームページや新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。

この本の感想を書く

こちらにお送り頂いたご質問やご要望などに関しましては、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。 お問い合わせは、こちらへ

close閉じる