単行本 動きすぎてはいけない ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学

動きすぎてはいけない

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「紀伊國屋じんぶん大賞2013」受賞

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賞歴

  • 紀伊國屋じんぶん大賞2013、朝日、日経

関連情報

内容紹介

つながりすぎ、動きすぎで〈接続過剰〉になった世界で「切断の哲学」を思考する画期的ドゥルーズ論――浅田彰、東浩紀両氏が絶賛する思想界の超新星、衝撃のデビュー!

“もっと動けばもっとよくなる” “もっともっとつながりたい”
……動きすぎ、関係しすぎて、ついには身動きがとれなくなった世界でいかに生きるか。
待望のドゥルーズ入門。


ドゥルーズ哲学の正しい解説? そんなことは退屈な優等生どもに任せておけ。ドゥルーズ哲学を変奏し、自らもそれに従って変身しつつ、「その場にいるままでも速くある」ための、これは素敵にワイルドな導きの書だ。——浅田彰

超越論的でも経験的でもなく、父でもなく母でもない「中途半端」な哲学。本書は『存在論的、郵便的』の、15年後に産まれた存在論的継承者だ。——東浩紀

目次・収録作品

【序——切断論】
0-1 『アンチ・オイディプス』と『千のプラトー』 
0-2 非意味的切断の原理
0-3 接続的/切断的ドゥルーズ
0-4 CsO、LSD、H!O
0-5 生成変化を乱したくなければ、動きすぎてはいけない
0-6 方法——ドゥルーズ哲学の幼年期へ
0-7 セルフエンジョイメント

【第1章】 生成変化の原理
1-1 物化と生成変化——万物斉同に抗する区別
1-2 生成変化論のレトリック(1)——区別のある匿名性
1-3 生成変化論のレトリック(2)——微粒子の関係
1-4 出来事と身体をパフォームする
1-5 心身並行論と薬毒分析
1-6 スピノザ主義から関係の外在性へ

【第2章】 関係の外在性——ドゥルーズのヒューム主義
2-1 『経験論と主体性』によるカント批判
2-2 差異=分離の原理
2-3 空間と恩寵
2-4 メイヤスーとハーマン
2-5 事情、因果性の部分化
2-6 結果=効果の存在論
2-7 原子論に対する思弁的解決
2-8 汎--観想論——時間の第一の総合

【第3章】 存在論的ファシズム
3-1 生気論的ホーリズム——《宇宙》 
3-2 潜在性の逆超越化
3-3 代理-表象不可能性——時間の第二・第三の総合
3-4 構造主義的ホーリズム——《欠如》
3-5 ガタリとラカン
3-6 否定神学批判、複数的な外部性、変態する個体化

【第4章】 『ニーチェと哲学』における〈結婚存在論〉の脱構築
4-1 肯定を肯定する
4-2 ニーチェの多元論=経験論
4-3 ディオニュソスとアリアドネの結婚
4-4 ニヒリズムの徹底

【第5章】 個体化の要請——『差異と反復』における分離の問題
5-0 後半への序——関係主義から無関係の哲学へ
5-1 やる気のない他者と超越論的愚かさ
5-2 イロニーからユーモアへの折り返し
5-3 二つの現働性
5-4 強度=内包性の倫理

【第6章】 表面、深層、尿道——『意味の論理学』における器官なき身体の位置
6-1 表面の無-意味——《裂け目》 
6-2 深層の下-意味——多孔性・多傷性
6-3 肛門的、尿道的、性器的

【第7章】ルイス・ウルフソンの半端さ
7-1 ドント・トリップ・オーバー・ザ・ワイヤー
7-2 成功したメランコリー

【第8章】 形態と否認——『感覚の論理』から『マゾッホ紹介』へ
8-1 純粋形式と非形態 vs 歪曲された形象
8-2 純粋否定と死の本能
8-3 否認、一次マゾヒズム
8-4 快原理の二つの彼岸

【第9章】 動物への生成変化
9-1 中間の動物
9-2 ユクスキュルのダニ
9-3 エチカ=エソロジーの陰
9-4 ノマドの暗い底
9-5 死を知る動物

エピローグ——海辺の弁護士

あとがき

著者紹介

千葉 雅也 (チバ マサヤ)

78年生まれ。哲学研究者、作家。著書に『動きすぎてはいけない』『勉強の哲学』『意味がない無意味』『現代思想入門』『デッドライン』『オーバーヒート』等。

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