単行本 生命進化の物理法則

生命進化の物理法則

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内容紹介

生物の形や行動はすべて物理法則に支配され、決められていることを明らかにする画期的な科学本。DNAや細胞などのミクロから動物の生態、人間と地球外生命までを科学で解き明かす。

生物進化——そこには美しい単純性がある!
生物と無生物の間を分ける物理法則とは何か?
進化の謎に迫る驚異の発見!

物理法則が生命の進化で果たしてきた役割の解明、そして進化と物理学の統合を目指した壮大な試み!
地球外生命という宇宙的な規模まで広がる壮大な生物論。

細胞やDNA、分子、原子など、肉眼で見えない世界で物理法則が果たしている役割、そして水が生命に最適な液体であるという考え。生物が炭素ベースの有機化合物でできている理由、炭素と水にもとづいた生命が普遍的であるという見解。一方で、知られざる地球外生命への想像。慎重な推論を重ねながら、新しい分野に果敢に挑む胸踊る内容。

「生物は、物理法則と調和し、それに促されるように振る舞う分子の集まりだ。宇宙のほかの場所でもそうだろうと予想している。この挙動全体のなかで、このプロセスを進める生物はそれ自身が物理法則に縛られる。本書では……私たちが生命と呼ぶことにした繁殖と進化が可能な物質の普遍性に、もっと注目していきたい」。
「さまざまな研究分野から本書では、物理法則と生命のつながりを探るなかで、生命がその階層のあらゆるレベルで普遍的であるとの考え方を探究していく」。
「私が意外に感じたのは、……電子からゾウの体まで、生命の階層のあらゆるレベルで、単純な物理法則が特徴の形成や選択にあまりにも深くかかわっていることだった。私は物理法則が生物の身体をどのように形成しうるかは十分に理解していたものの、物理的原理がまるで無数の触手を伸ばしたかのように、生命の構造全体に行き渡っているその浸透の深さに畏敬の念を抱いた。……生物学と物理学は切り離せない関係にある、つまり生物にとって物理法則は「沈黙の司令官」であると言われても、驚いたりはしないだろう。本書では、個体群から原子のスケールまで、生物の見事な単純性を示していくつもりだ」。
(本書第1章より)


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【著者】
チャールズ・コケル Charles Cockell
英国のエディンバラ大学で宇宙生物学の教授を務め、英国宇宙生物学センター(UK Center for Astrobiology)の所長でもある。ブリストル大学で生化学と分子生物学の学位、オックスフォード大学で分子生物物理学の博士号を取得。極限環境の生物や、地球外の環境における生命存在の可能性、宇宙探査や宇宙入植に関心をもつ。これまでにNASAのエイムズ研究センターや英国南極調査所、オープン大学でも研究生活を送る。300本以上の科学論文のほか、『不都合な生命』など、著書多数。

【訳者】
藤原多伽夫(ふじわら・たかお)
1971年、三重県生まれ。静岡大学理学部卒業。翻訳家。訳書に、ショー『昆虫は最強の生物である』、パイン『7つの人類化石の物語』、マクガヴァン『酒の起源』、パーカー『戦争の物理学』、パーカー『ヒマラヤ探検史』など多数。

目次・収録作品

【目次】
第1章 生命を支配する沈黙の司令官
第2章 群れを組織化する
第3章 テントウムシの物理学
第4章 大小さまざまな生き物
第5章 ひとまとまりの生命
第6章 生命の限界
第7章 生命の暗号
第8章 サンドイッチと硫黄について
第9章 水——生命の液体
第10章 生命の原子
第11章 普遍生物学はあるか
第12章 生命の法則——進化と物理法則の統合

著者紹介

チャールズ・コケル (コケル,C)

1967年生まれ。英国エディンバラ大学の宇宙生物学教授。かつてはNASAの研究員も務めた。週刊新聞「オックスフォード・タイムズ」で科学コラムを2年間執筆。邦訳書に『不都合な生命』がある。

藤原 多伽夫 (フジワラ タカオ)

1971年、三重県生まれ。静岡大学理学部卒。翻訳家。訳書に、バーカー『戦争の物理学』、ショー『昆虫は最強の生物である』、クローウェル『戦争と科学者』、ズック『考える寄生体』など。

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