単行本 においが心を動かす ヒトは嗅覚の動物である

においが心を動かす

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内容紹介

あなたは自分の鼻の力に、まだ気づいていない――。「嗅覚」こそが、私たちの心の謎を解くカギである! 最先端の科学者や超一流の香りのプロが語る、驚異の感覚世界!

・ヒトは2種類の嗅覚をもっている
・においにも「白」がある
・においの記憶が最も心を揺さぶる
・嗅覚の衰えは病気の兆し
・「病気のにおい」を嗅ぎ分ける人がいる
・ヒトはにおいでパートナーを選ぶ
・ヒトの鼻はイヌにそれほど負けていない
・ポテトチップのにおいは3つの物質だけで再現可能
・においは文字情報で錯覚する
・ソムリエや調香師の鼻は生まれつき特別なわけではない
・嗅覚の訓練は脳の構造すら変えてしまう
・ヒトの感覚は5種類ではなく27種類

目次・収録作品

【目次】

はしがき

序章 鼻から突っ込む
知覚神経科学の現代モデル
実験台の前の哲学者
空気から脳へ、そして心のなかへ

第1章 鼻の歴史
古代の哲学
中世の宇宙論
近代の分類学
化学の出番
一九世紀末の生理学
二〇世紀初期の心理学
二〇世紀前半
二〇世紀半ば以降

第2章 現代の嗅覚研究――岐路に立つ
ノーベル賞の鼻
神経科学のパラダイムとしての視覚系の勝利
神経地図形成の基本形式
鼻神経から嗅覚脳へ
嗅覚研究はどこへ?

第3章 鼻を意識する――においの認知
二つの嗅覚
意識的に知覚されるにおい
認知対象としてのにおい
におい知覚の内容は原因となる物体とイコールではない
物のにおい
心の要素としてのにおい

第4章 行動はどうして化学を感じるのか――においの感情的性質
においの記憶――プルーストが言い忘れたこと
変化する経験対象としてのにおい
嗅覚信号の知の枠組み機能
愛、汗、涙
フェロモンの歴史を少し

第5章 空間で――鼻から脳へ
においの物理刺激と空間
嗅ぐ行為と身体の空間
神経空間

第6章 分子から知覚へ
欠けている環
化学から生物学へ
生物学のブラックボックス
目の見えないホムンクルス
分子化学が香料製造と出合うところ
嗅覚脳は感覚情報をどう表象するか

第7章 嗅球につく指紋
たった二つのシナプスを通ってまっすぐ大脳皮質へ
見せかけの単純さ
嗅球を分析する
におい物質それぞれの指紋
あらかじめ定まった地図はない
嗅球地図のように見えるもの
地図モデルを超えた刺激の表象

第8章 におい地図から、におい測定へ
カオスな世界に対処する柔軟なシステム
世界を測定する
エニグママシン
出力パターンの重要性
におい受容体での優先コード化
神経レベルの集団コード化
信号の解釈は三幕構成
一般の原理、個別の表象
神経科学を心理学に結びつける

第9章 スキルとしての知覚
「主観的」というレッテルを外す
においの認知マッピング
専門家の鼻の秘密
嗅覚の専門家は観察で技能を磨く
認知的手がかりとしての言語
知覚レパートリーの構築
知覚の専門技能は分野特化型
におい経験の認知構造
変化する環境内の経験にもとづくタグ

第10章 要点――心と脳をのぞく窓としての鼻
鼻が眼と交わるところ
知覚の理論は視覚の理論ではない
嗅覚の何がそれほど特別なのか
個人的な要点


謝辞
付表 インタビューした方々のリスト
原注
索引

著者紹介

A・S・バーウィッチ (バーウィッチ, A・S)

認知科学者・哲学者。現在、インディアナ大学ブルーミントン校科学史・科学哲学科および認知科学プログラム准教授。神経科学や感覚論における「嗅覚」の位置づけを研究している。

大田 直子 (オオタ ナオコ)

翻訳家。訳書に、M・リドレー『人類とイノベーション』、 M・ウルフ『デジタルで読む脳×紙の本で読む脳』、D・イーグルマン『あなたの脳のはなし』、O・サックス『意識の川をゆく』ほか多数。

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