単行本 気候崩壊後の人類大移動

気候崩壊後の人類大移動

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内容紹介

今世紀中に気温はますます上昇し、まもなく10億人以上が移住を迫られる時代がやってくる――しかし、まだ希望は残っている! 最新データを駆使して描きだす、衝撃の近未来!

東京は亜熱帯化し、
サハラ砂漠はヨーロッパまで拡大し、
ニューヨークは水没する……
10億人規模の移住を迫られる近未来


「政治家のみならず地球人の全員が読むべき」
――英オブザーバー紙


[今世紀中に激変する世界]
東アジア…砂漠化。放棄されてしまう地域もある。
中東・北アフリカ…風力、太陽光、地熱の発電施設が数千キロメートルにわたって連なる。
北アメリカ…砂漠化と火事と猛暑の影響で、多くの地域が居住に適さなくなる。
シベリア…作物の生長には理想的な条件が整う。
グリーンランド…居住や農業や鉱業に適した新しい土地が姿を現す。
南極…農業も不可能ではない。都市も建設できるかもしれない。


●本文より
「今後五〇年間で気温も湿度も上昇し続ければ、もはや地球の広大な地域が、三五億の人類にとって住めない場所になる。熱帯や沿岸から脱出し、かつての耕作地を手放し、大勢の人たちが新たに生活の拠点を探さなければならない。あなたはそのひとりになる可能性も、彼らを受け入れる立場になる可能性もある。(中略)
 私たちは間違いなく生物種として緊急事態に直面しているが、それに対処するのは可能だ。私たちは生き残ることができる。ただしそのためには、計画的かつ慎重に大移動を進めなければならない。それは、人類が未いまだかつて経験したことがない大事業になるだろう」


●原題
Nomad Century: How to Survive the Climate Upheaval(2022年刊)

目次・収録作品

はじめに

第1章 嵐
二一世紀の気温上昇
気温が四℃上昇した世界

第2章 人新世の四騎士
世界を一変させる四つの問題
火事――人々が立ち退きを迫られる
猛暑――熱波が人命を奪う
不平等も人命を奪う
干ばつ――農業が不可能になる
洪水――人類の大部分の生活が脅かされる
最も可能性が高いシナリオ

第3章 故郷を離れる
人類は移住でつくられた
どこにでも暮らせる能力
人類と共にモノも移動する
農業と定住のはじまり
遊牧民の大移動
海を越えて広がる
遺伝子や文化が混じり合う
異なる人種など存在しない
都市の影響力
何もかもが移動性に優れている世界のおかげ

第4章 移民を締め出す愚行
もしも国境が取り払われたら
差別も抑圧も必然ではない
移民への不安は和らいでいる
国民国家は最近の発明品
国民国家を支える官僚制度
私たちはどのようにして自由な移動を終わらせたのか
国境による制約の不条理さ
移住は経済問題であり、安全保障問題ではない
移住で経験される困難
難民キャンプの現場で

第5章 移民は富をもたらす
国境を開放すれば貧困は消滅する
人口問題の解決策
経済成長のための移民受け入れ
農村から都市へ
世界を自由に移動できるようなシステム
気候難民受け入れのシナリオ

第6章 新しいコスモポリタン
移民に対する大きな誤解
移民への敵意
大移動を成功させることは可能だ
世界中が協力することは可能だ
国民国家を再生する
生まれた場所に固定されるというアイデアを取り払う

第7章 安息の地、地球
世界を新たな視点から眺める
変化に適応しやすい場所、住めなくなる場所
新しい北半球の都市
国境を開放する
チャーター都市を設立する
人々を後押しする

第8章 移民の家
移民は都市に向かう
都市とスラム
人新世の都市

第9章 人新世の居住地
安全な避難所としての都市
各国の移住計画
復元力のある都市を建設する
都市を脱炭素化する
新しい移民の統合

第10章 食料
人新世の食料危機
食事を抜本的に変化させる必要がある
プラントベースの食事に
農業を改善する
移住と農地

第11章 エネルギー、水、材料
ネットゼロのためのエネルギー源
移動手段の変化
化石燃料の終焉
より良い成長
賢明な分配政策
循環型経済へ
今世紀最大の懸念は水不足

第12章 回復
この世界を再び住みやすくするために
自然の回復
気候の回復
ジオエンジニアリングによる地球の冷却
まだ遅すぎるということはない

まとめ

マニフェスト

謝辞
訳者あとがき
参考文献
原注
索引


著者紹介

ガイア・ヴィンス (ヴィンス,ガイア)

サイエンス・ライター。ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン人新世研究所名誉シニア・リサーチ・フェロー。元『ネイチャー』編集者。著書に『人類が変えた地球』(化学同人)、『進化を超える進化』(文藝春秋)。

小坂 恵理 (コサカ エリ)

翻訳家。訳書にヴィンス『人類が変えた地球』、ダイアモンド+ロビンソン編著『歴史は実験できるのか』、ウォルシュ『ポール・ローマーと経済成長の謎』、ダルリンプル『略奪の帝国』など多数。

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