単行本 気仙川

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賞歴

  • 2011年度芸術選奨文部科学大臣賞、朝日、読売、日経
  • 全国学校図書館協議会選定図書

内容紹介

陸前高田市気仙町出身の写真家による、津波におそわれる前と後のふるさとの写真80点と、あの日をめぐるエッセイで構成された迫真のドキュメント。2011年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞。

石灰石鉱山や渋谷川の暗渠など、自然と人間の関係を緻密に構成した作品で知られる写真家が2002年から特に発表のつもりもなく撮影していた故郷の写真60点と、あの日をめぐるエッセイ、そして震災後の写真20点を1冊に収める。

「何かが起こっている。いまここではない遠いところ、ほら懐かしいあの場所で、何かとてつもないことが起こっている。その様子がいま僕のいるところからでは、よく見えない。誰かが教えてくれるかもしれないと思って、少し期待して待っていたが、誰も何もしてくれなさそうだ。だから僕は自分で、それが見えるところまで動いて行くしかない。でも動きとは時間だ。あの場所にたどり着くまでには時間がかかる。おそらく数日後、僕は見ているだろう。そしてすべてを理解しているだろう。僕の町が、家が、家族がどうなったのかを、僕は残らず理解しているだろう。だがそこへたどり着くまでの数日間、僕には何も見えないままだ。僕は何も知らないまま、進まなければならない」(本書所収のエッセイ「気仙川へ」より冒頭部分)

「『写真として』ではなく、そこに何があったのか、その人はどんな顔をしていたのか、その時の空は、水はどんな色だったかを、写真から確かめたい。僕は初めてナイーブにそう思った。でもよく考えてみれば、これは人間にとって、写真を撮る第一番の理由ではなかったろうか。夕空を映す気仙川に向かって小さなカメラを構えていた、僕の母のように」(本書「あとがきにかえて」より)

著者紹介

畠山 直哉 (ハタケヤマ ナオヤ)

1958年陸前高田市生まれ。写真家。木村伊兵衛賞受賞。写真集に『ライム・ワークス』『Underground』『Blast』『気仙川』『陸前高田2011-2014』など。著書に『話す写真』など。

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