河出文庫 お27-3 小川洋子の陶酔短篇箱

小川洋子の陶酔短篇箱

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内容紹介

河童、猫、牧神、鮫……そして人間たち。彼らの気配が新たな声となって響く。川上弘美「河童玉」、泉鏡花「外科室」など魅惑の短篇小説十六篇と小川洋子のエッセイが奏でる極上のアンソロジー。

<収録作品>  
文庫版によせて  小川洋子
            
【小川洋子解説エッセイ】    
河童玉  川上弘美       +仏頂玉
遊動円木 葛西善蔵       +友達に恵まれない人生 
外科室  泉鏡花        +鳴らないポケットベル
愛撫   梶井基次郎      +文鳥のピアス
牧神の春 中井英夫       +動物園の檻 
逢びき  木山捷平       +ズロース問題 
雨の中で最初に濡れる      +禁を犯す
鯉    井伏鱒二       +食べてはならないもの
いりみだれた散歩 武田泰淳   +食パンの死骸
雀    色川武大       +死後の父
犯された兎 平岡篤頼      +バニーガールの尻尾  
流山寺  小池真理子      +焼香の列
五人の男 庄野潤三       +選択のやり直し
空想   武者小路実篤     +空想倶楽部 
行方   日和聡子       +影踏み
ラプンツェル未遂事件 岸本佐知子+塔と刺繍 

私の陶酔短篇箱 小川洋子 

著者紹介

小川 洋子 (オガワ ヨウコ)

1962年岡山県生まれ。早稲田大学卒業。88年「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞、「妊娠カレンダー」で芥川賞、『博士の愛した数式』で読売文学賞、本屋大賞、『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞を受賞。

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