河出文庫 い46-1 死にたくなったら電話して

死にたくなったら電話して

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内容紹介

そこに人間の悪意をすべて陳列したいんです――ナンバーワンキャバ嬢・初美の膨大な知識と強烈なペシミズムに魅かれた浪人生の徳山は、やがて外部との関係を絶ってゆく。圧倒的デビュー作!

◎深い絶望と圧倒的な共感をもたらした傑作が、ついに文庫化!

破滅したい全ての人へ。この10年に一度出会えるかわからない化け物みたいな小説を、是非一度手にとってみてください。――にゃんたこ

強烈な読後感の傑作。かすかな希望も、ほのかな光も、ないけれど。――窪美澄

一度、その世界に入り込んだら抜け出せない。――山田詠美

この救いのない物語に、どうしようもなく共感してしまう自分を止められない。――紀伊國屋書店 佐貫聡美

安易な希望依存症を断ち切る力が、この小説にはある。本当の希望はその先にある――星野智幸

それまで知らなかったのが悔しくなるほどに素晴らしかったです――夏子

他の日本文学とは異質の体力で書かれた、圧倒されるほどの力作――保坂和志

安部公房『砂の女』の現代版――斎藤美奈子

なんという毒か! 世界を拷問にかけるようなこの虚無と呪詛――藤沢周

著者紹介

李 龍徳 (イ ヨンドク)

1976年、埼玉県生まれ。在日韓国人三世。2014年『死にたくなったら電話して』で第51回文藝賞を受賞しデビュー。2020年『あなたが私を竹槍で突き殺す前に』で第42回野間文芸新人賞を受賞。

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読者の声

チェシャ さん/17歳 男性
限りなく完結している小宇宙のような作品でした。どこまでも救いはなく、救済も希望もない。この作品を読み切って、感嘆も怒りも疑問も感動も。どんな感想も持てなくなった時。それが自分の死に時だと、そんな風に思いました。

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