河出文庫 ミ2-1 エドウィン・マルハウス

エドウィン・マルハウス

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内容紹介

十一歳で夭逝した天才作家の評伝を親友が書く。捨てられた遊園地、マンガ、アニメ映画、少女への恋……。ダークで狂熱的なコドモの世界を、幾重もの仕掛けで描いた傑作。伊坂幸太郎氏、西加奈子氏推薦

著者紹介

スティーヴン・ミルハウザー (ミルハウザー,スティーヴン)

1943年ニューヨーク生まれ。小説家。72年本書でデビュー。96年『マーティン・ドレスラーの夢』でピューリツァー賞受賞。ほかに『イン・ザ・ペニー・アーケード』『バーナム博物館』『ナイフ投げ師』など。

岸本 佐知子 (キシモト サチコ)

1960年生まれ。翻訳家。訳書に、ミルハウザー『エドウィン・マルハウス』、ジュライ『最初の悪い男』、ベルリン『すべての月、すべての年』、スミス『五月 その他の短篇』、タン『内なる町から来た話』など。

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読者の声

ぽんか さん/37歳 女性
ようやく読み終えました。
伝記作家って悪魔だな!というエドウィンの言葉が全てを物語っていました。
ジェフリーは完全犯罪に成功しているのに、自ら伝記に書いてしまうところが(書かなければ読者には伝わらないから、作品として書かざるを得ないのはさておき)伝記作家の性を感じました。エドウィンがあの時死ななければならないとジェフリーが凶行に及ぶのと、書かなければ知られることもないのに書かなければ伝記として正確でない。このジェフリーの恐ろしいまでの執念。伝記作家って悪魔ですね。
余談ですが、エドウィン・マルハウスは、以前から読みたいと思いながらも単行本に手がでなかったので、文庫で出して下さって、大変嬉しかったです。最近では石井桃子さんの作品も……。河出文庫はいつもラインアップが素晴らしくて、必ず本屋さんではチェックしております。いつもありがとうございます。

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