河出文庫 ハ16-1 すべての、白いものたちの
ノーベル文学賞受賞!
- 河出文庫 文庫 / 200ページ
- ISBN:978-4-309-46773-3 / Cコード:0197
- 発売日:2023.02.07
- 定価:935円(本体850円)
- ○在庫あり
関連情報
内容紹介
アジア初のブッカー国際賞作家による奇蹟の傑作が文庫化。おくるみ、産着、雪、骨、灰、白く笑う、米と飯……。朝鮮半島とワルシャワの街をつなぐ65の物語が捧げる、はかなくも偉大な命への祈り。
ノーベル文学賞受賞!
ハン・ガン作品、どれから読んだらいいかわからない……という方には、個人的には『すべての、白いものたちの』をお勧めしたいです。
詩のように淡く美しく、それでいて強く心をゆさぶる名作です
ーー岸本佐知子
生後すぐに亡くなった姉をめぐり、ホロコースト後に再建されたワルシャワの街と、朝鮮半島の記憶が交差する。
文庫化にあたり、訳者の斎藤真理子による「『すべての、白いものたちの』への補足」、平野啓一郎による解説「恢復と自己貸与」を収録。
著者紹介
こちらもおすすめ
読者の声
- umesan215 さん/46歳 男性
- アジア人女性初のノーベル文学賞受賞者の作品が手軽に読めるということで早速読ませていただきました。
筆者は生と死を表現する白を書きたかったと、賀茂女の「冬籠り人も通わぬ山里の稀の細道ふたぐ雪かも」の詩を思い起こしました。
本の構成としては詩的で文字数は少なめ、言葉に流れがあるのでサラサラと読みやすい。しんしんと降り積もる雪の中をわけいる感覚で、足元を見ればザクザクと踏みしめていたのは雪のような瓦礫の灰のような砕かれた骨のような白いもの。その上に成り立つのが自分という存在だと感じました。
確かに筆者は白を表現したとおもいます。 - ウエミー さん/女性
- さほど本を読む方ではないのですが、この作品は一気に読み上げました。生死にまつわる記述から始まり、重いかなと思ったら、繊細で美しい文章に引き込まれ、さらに力強さを感じました。短い物語でまとめられていて、リズム感を持って読み進めることができました。私の中ではベストブックです。
この本の感想をおよせ下さい
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお気軽にお寄せください。
投稿された内容は、弊社ホームページや新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。