全集・シリーズ イナゴの大移動

イナゴの大移動

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内容紹介

理想の現代語訳でよみがえらせた傑作集の最終巻。不時着した飛行機とともに砂漠に残された男をイナゴの大群が襲う。飢えと渇きと錯乱、極限の孤独と狂気の笑いの末に奇妙な結末が。

著者紹介

デイヴィッド・ガーネット (ガーネット,デイヴィッド)

David Garnett(1892-1981)イギリスの作家。文学の名門ガーネット家に生まれる。ロンドンの王立科学専門学校で植物学を専攻。第一次大戦が起きると良心的兵役拒否者としてヴァネッサ・ベルやダンカン・グラントと農耕生活にいそしみ、ブルームズベリー・グループの一員となった。本傑作集に集められた作品の他に、自伝的小説「愛なくて」、回想録「金のこだま」、伝記「ポカホンタス」などがある。

池 央耿 (イケ ヒロアキ)

1940年東京生まれ。翻訳家。訳書にフルガム『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』、ホーガン『星を継ぐもの』、アシモフ『黒後家蜘蛛の会』他多数。著書に『翻訳万華鏡』。2023年逝去。

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読者の声

ベック さん/57歳 男性
過酷な現実と象徴的な出来事が描かれ、読み終えてみれば、これだ!っていうテーマもなく、何が言いたいのかよくわからないのだが、描かれる出来事は切迫していて目が離せない。途中の描写で嫌悪をしめす向きもあるだろうが、物語に同化している身にとって、むしろそれは救いであり羨望ですらあった。とり残されて、という状況が地獄に直結しそうな状態で、前向きに建設的に物事に取り組む姿は力強く胸に刻まれる。
 前半と後半の状況の変化、すべてが回収されない話の結末、本来なら違和感や不満となってこの作品のマイナス評価につながりそうなものだが、そうは感じない。むしろこの常套でないつくりがすべてうまく収まり大きな印象として心に残っている。

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