全集・シリーズ 性と柔 女子柔道史から問う

性と柔

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上野千鶴子さん推薦!
オリンピック銀メダリストにして、気鋭の社会学者。
「男たちのムラ社会」に挑む、衝撃のデビュー作!

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内容紹介

バルセロナ五輪柔道銀メダリストにして気鋭のスポーツ社会学者が、女性史と柔道史をロジカルにかけあわせる。不祥事が相次ぐ柔道界、その根にある古びた性差を歴史の縦軸から解き明かす。

★上野千鶴子さん推薦★
「柔よく剛を制す…柔道は女のためにある? 目からウロコが何枚も落ちた!」

オリンピック銀メダリストにして、気鋭の社会学者。
「男たちのムラ社会」に挑む、衝撃のデビュー作!

『嘉納治五郎が掲げた柔道の目的は「精力善用」「自他共栄」であるが、今日の暴力や公金不正使用、といった相次ぐ全柔連の不祥事をみると、現在の柔道は皮肉にも「精力悪用」「自他共犯」と置き換えることができる。
 反面、15人の女子選手の告発は、本当の意味でスポーツの民主化、オリンピズムが浸透してきたことの何よりの証左である。』(本書より)

目次・収録作品

●はじめに
金メダルしか認められない日本柔道界/「女性らしい柔道」とは何か/体罰と戦後柔道/社会と柔道のつながり

<第一部 柔道史から社会を見つめる>
●第1章 正史と秘史
「正しき柔道」「悪しき柔道」/大日本武徳会――「学士さまの柔道」/武徳会と講道館の対峙/前期武徳会――武勇を尊ぶ精神性/中期武徳会――行き過ぎた興亡/後期武徳会――東條武徳会、そしてGHQによる解散/段位制度/警視庁柔道/高専柔道/技術史としての柔道/「形」とは何か/武道のイベント化/徒手格闘技と交じり合う柔道/柔道と柔術/JUDOとJUJITSU

●第2章 柔道の社会的価値
勝利至上主義の規範/暴力を容認してきた柔道界/文化としての柔道を見定める/GHQの狙い/異種格闘技としての柔道/「遊び」としての柔道

<第二部 女性と柔道>
●第3章 女子柔道の歴史
女子スポーツの扱われ方/禁止された女子の柔道/「令嬢」の柔術/女であるというだけで/海外の女性柔道

●第4章 いかに蔑視されてきたのか
諸外国の事例から/アメリカとYMCA/出遅れた日本の基準/世界女子柔道選手権大会/男女雇用機会均等法と女子柔道の消費化/五輪への参入と実業団柔道/現在における女性柔道/女子柔道強化選手の暴力・ハラスメント告発/全柔連の助成金不正受給/全柔連理事のわいせつ事件/上村体制化における勝利至上主義の促進/エロチシズムと大衆文化

●まとめ

著者紹介

溝口 紀子 (ミゾグチ ノリコ)

1971年生。スポーツ社会学者。92年、バルセロナオリンピック女子柔道52㎏級銀メダリスト。フランスナショナルコーチ(2002~04年)を経て、現在は静岡文化芸術大学文化政策学部国際文化学科准教授。

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