河出新書 -044 ミャンマー金融道 ゼロから「信用」をつくった日本人銀行員の3105日

ミャンマー金融道

  • ミャンマー金融道

オンライン書店で購入

  • amazon
  • Rakutenブックス
  • 紀伊国屋書店
  • honto
  • 7netshopping
  • HonyaClub
  • e-hon
  • HMV&BOOKS
  • 大垣書店

店頭在庫

  • 紀伊国屋書店
  • 有隣堂
  • 三省堂書店
  • 旭屋書店
  • TSUTAYA
  • 未来屋書店アシーネ

賞歴

  • 毎日

関連情報

内容紹介

47歳で初めての海外・ミャンマーに赴任したサラリーマンが、金融制度のない現地で、自ら動いて法整備を進め、現地銀行のCOOになったーー現状に甘んじず学び、交渉し、前線を担うには?

通貨や銀行が信じられていない国で、
たった一人で企業や官庁を訪ね歩いて、
中小企業のための信用保証制度をつくりあげ、
さらにはミャンマー地場銀行のCOOを務めることとなった、
日本人銀行員の2013年から2021年までの記録。


2013年、ミャンマーが民主化へと舵を切り始めた頃、
英語もミャンマー語も話せないまま、47歳で初めての海外赴任。
ミャンマーの伝統的な衣装・ロンジーを身にまとい、
時には、英作文ノートをそのまま読み上げて、財務副大臣の心をつかみ、
時には、「外国人が初めて来た」と言われるような町の工場を訪ねる……。

前ミャンマー特命全権大使・樋口建史氏、推薦!
「ロンジー姿の泉氏に不退転の覚悟を感じていた。
ミャンマーに根を下ろした氏の融資制度は、クーデタ下を耐え抜くはずだ。」

目次・収録作品

【目次】

はじめに
第一章 「これから面白くなる」と言われたミャンマーへ
突然の異動内示/なぜ私がミャンマーに?/たったひとりのプロジェクトチーム/初めての海外出張/ミャンマーの金融事情/銀行と通貨を信用しないミャンマー人/マウン・マウン・テイン財務副大臣との出会い/よく食べたミャンマー名物モヒンガ/あわやプロジェクト消滅?/三つのゴール/スーチー氏との面談/ミャンマー赴任

第二章 まずは制度を
張りきった矢先に待っていたもの/めざせトリリンガル/見切り発車の商品リリース/僧院での日本語講師体験/日本語スピーチコンテスト/保守的なミャンマー中央銀行/初めての東京出張と運命の出会い/門間氏のアドバイス/革命的な商品変更/意外な「友達」からのメッセージ/古都での久しぶりの再会/暗いトンネルの先に光が見えた

第三章 日本人銀行員、法をつくる
政権交代の影響/中小企業メンバーカードの活用/講師業に明け暮れる日々/念願の第一号案件/大使館のアシスト/CB銀行からの要望/草の根の個別訪問/融資トラブルの発生/法案策定委員会への参加/地方出張のダメージ/北の果てまで/ミャンマー信用保証協会法のドラフト/はらわたが煮えくり返る「事件」/ついに中銀が理解を示した!

第四章 「実ばかりCEO」の格闘
三井住友銀行との別れ/ミャンマー版住宅金融公庫への転職/「実ばかりCEO」の所信表明/ミッションは中期経営計画の策定/かつての中期経営計画に対する違和感/手入力だからわかることがある/提出とフィードバックを繰り返した四週間/初めてのKPI設定/数字が教えてくれること/自己資本比率五〇%以上という「超優良値」の意味するもの/当行初のインフラストラクチャー融資

第五章 地場銀行のCOOとなる
遂にCOOになった!/担保主義という壁/ミャンマーの住宅ローン事情/中銀通達がまねいた大混乱/昇格・昇給のない組織/役員会はつらいよ/「飲みニケーション」は案外万能である/ブリッジローンの爆発的増加/コロナ禍の影響/突然の帰国と権限移譲/進むデジタル化/人間関係は難しい/オンライン教師事始め/COO解任

終章 クーデターの傷跡
待ち受ける金融破綻/クーデターで失ったものの大きさ/復興を信じて

あとがき


著者紹介

泉 賢一 (イズミ ケンイチ)

1966年生まれ。神戸大学卒業後、現三井住友銀行に入行。2013年ミャンマーに赴任。19年から一般財団法人日本建築センター嘱託職員をへてミャンマー住宅開発インフラ銀行COOを務める。現・住友林業勤務。

こちらもおすすめ

この本の感想をおよせ下さい

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお気軽にお寄せください。
投稿された内容は、弊社ホームページや新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。

この本の感想を書く

こちらにお送り頂いたご質問やご要望などに関しましては、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。 お問い合わせは、こちらへ

close閉じる