雑誌 文藝 2018年春季号

文藝 2018年春季号

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内容紹介

【長編一挙掲載】辻仁成/落合恵子【小説】松波太郎/片岡義男【一挙掲載】日和聡子【新連載】宮内勝典/新堂冬樹/木下古栗

目次・収録作品

【長篇一挙掲載】
辻仁成「真夜中の子供」(425枚)
『海峡の光』から21年、闇の中に射す希望――日本屈指の歓楽街・博多中洲。その街で、真夜中を生きた少年がいた――。「中洲国」設立を宣言した戸籍のない少年は、ある事件を機に姿を消す。そして時は流れ……。神事・博多祇園山笠の熱気に中洲の街が包まれる中、自らの血の呪縛を乗り越え彼が辿り着いた場所とは?

落合恵子「泣きかたを忘れていた」(320枚)
わたしたちはいつか、本当の選択をする――わたしはどれだけ願っただろう。母が母であること以外の人生を持つことを――。七年に及ぶ母の介護を終えた冬子は、いま、自らの本屋「ひろば」を去ることを考えはじめる……。誰かのためではなく、自身の「人生」と向き合い選択した先に開ける、真の自由を描いた感動の傑作長篇!

【中篇】
松波太郎「TARO POWER MILO !!」(126枚)
過激さの歴史は、いつもイノセントから始まる――身体的に恵まれず、いじめられていた少年が手にした「ミロ」が、時空を超えて彼の身体を取り込みはじめ……。

【掌篇一挙掲載】
日和聡子「水先人のない舟」
迷いつつ惑いつつ、小舟たちは光とともにいく――「河童」「未遂」「ぶどう」「消息」「道化」「ふれあい」「丘」「ムラタナス」「しみ」――日常のわきにある異界を描き続ける作家が点描する、小さきものたち。

【短篇】
片岡義男「遠慮はしていない」
「待ってるわ」、と彼女は言った――フリーライターの坂本は、ある日、現代(いま)を生きる女性を幅広くセレクトし「日常」を照射するインタビュー集を編集することに――ここにこそ、リアルは在(あ)る!

【新連載】
宮内勝典「二千億の果実」
いま、「地球」の物語が幕を開ける――『ぼくは始祖鳥になりたい』『金色の虎』『永遠の道は曲りくねる』の三部作を超え、宮内勝典が文学未踏の世界に挑む!

木下古栗「サピエンス前戯」
人類史の常識をくつがえす、衝撃の新連載――身長、寿命、インターネット、XVideos――二十一世紀、もはやピークに達したかに思える人間の能力と文化。だが、それはまだ人類史にとって前戯にすぎなかった。壮大なスケールで織りなされるシンギュラリティSF、ここに開幕!

【短期集中連載】
新堂冬樹「1830」第一回
真実は「X」によって創られる!?――上用賀の公園で発見されたバラバラ遺体。残虐な手口と被害者親族が置かれた特別な状況に、メディアの報道は加熱を極めるのだが……奇才が抉る現代の真実!

【特別企画】
いま海外文学から見えるもの
――私たちはどこへ向っているのか? 新しいアメリカ文学をめぐる鼎談と、世界が注目するチェコ作家が描き出す文学最前線。

[鼎談]
山崎まどか×西山敦子×谷崎由依「「私」が望んで「私たち」になっていく――新しいアメリカ文学をめぐって」
移民、マイノリティー、フェミニズム……アメリカ文学が掬い上げようとしている、新しい風景を語る。
[対談]
ビアンカ・ベロヴァー×阿部賢一「更新されるディストピア文学――気鋭のチェコ作家が描く現代の危機」
世界を覆う暴力のもと、文学は何を想像するのか。現代東欧文学を代表する作家と翻訳者が語る創作の現在。
[初邦訳]
ビアンカ・ベロヴァー/阿部賢一=訳「湖」第一章「胚」一部訳

【連載小説】
最果タヒ「パパララレレルル」第三回
津原泰水「夢分けの船」第七回
絲山秋子「夢も見ずに眠った。 なにもかもがそこに」連作第九回
恩田陸「灰の劇場」第十七回
町田康「ギケイキ」第二十回

【連載】
横尾忠則×保坂和志×磯﨑憲一郎「アトリエ会議」二〇一七年十二月八日
高橋源一郎「一億三千万人のための「論語」教室」第九回
湯川豊「大岡昇平論」第五回 富永太郎と中原中也 その1 富永太郎の境涯

【書評】
青山七重『踊る星座』 [評者]岩川ありさ
植本一子『降伏の記録』 [評者]戌井昭人
磯﨑憲一郎『鳥獣戯画』 [評者]矢野利裕
藤野可織『ドレス』 [評者]倉本さおり
田口ランディ『逆さに吊るされた男』 [評者]吉村萬壱
佐々木敦『新しい小説のために』 [評者]神山修一
柳美里『飼う人』 [評者]瀧井朝世
空族『バンコクナイツ 潜行一千里』 [評者]野崎歓
中原清一郎『人の昏れ方』 [評者]岡和田晃
谷川俊太郎/尾崎真理子『詩人なんて呼ばれて』 [評者]カニエ・ナハ

第55回文藝賞応募規定
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