雑誌 文藝 2019年春季号

文藝 2019年春季号

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内容紹介

【一挙掲載】彩瀬まる【小説】桜井鈴茂/中山咲/佐野徹夜【特別対談】角田光代×池澤夏樹【連載完結】高橋源一郎/湯川豊/植本一子

【創作】

彩瀬まる「森があふれる」(218枚)
それは、善なる犠牲か、それとも呪いか――?
「妻が発芽したんだ。治したくない、っていうんだ」――ある日、大量の植物の種を飲んで倒れた、小説家・埜渡(のわたり)の妻、琉生(るい)。日に日に樹木と化していく妻を、作家はつぶさに観察し、物語にしていく……。夫婦とは、小説とは? 木々があふれる部屋の中、気鋭の作家が現代の「個」と社会の本質を抉る問題作!

桜井鈴茂「喪服を着て」(156枚)
唐突に、過去は訪れ、下村の現在(いま)を彷徨(さまよ)う――沈黙とともに 
日曜の夜だった。秋は深まっていた。群馬で友人の葬儀に出た下村は、東京へ戻らず、気づけば新潟にいた――走行距離十三万キロに達しようという故人トミーの車で、喪服を着て、遺書とともに。北上を続けた先に男を待ち受けていたものとは? 青春の終わりと人生のはじまりが響く、著者飛躍作!

中山咲「宝くじ」(212枚)
人生という賭けに乗り続けろ。疑えば、生きることは困難になるから 
ろくでなしの父親、同じ過ちを犯す元夫、妙に楽天的な後輩……七乙は周囲の人間の間をあてどもなく漂う。愚かさと幸福の力学を問う気鋭の傑作中篇。

岸川真「ススト」(211枚)
はじめに《球》があった。そして、誰かの、何処かの扉が開く
世界中で頻発する自殺及びテロ行為、通称「トライアル」。その発端となった男は言った。「何をしたって死ねないなんて、この世界には無理がある気がしませんか!」と。最悪が更新を続ける現代、小説を書くことの深層に迫る傑作。

川﨑大助「死は冷たいラザーニャ」(212枚)
それは、暗渠から、溢れ出る不可視なる毒
雑居ビルの一階「UDON」にかかって来た一本の電話。過去が次々とウキタの脳裏に去来する時、身体の深部に眠っていた「関係」は目を醒まし、いまを侵食しはじめる。いったい、誰の、「責任」なのか? 気鋭が日本の現在を可視化する!

【短編】
佐野徹夜「透明になれなかった僕たちのために」
佐々木譲「リコレクション」
藤田貴大「冬毛にうずめる」

【特別対談】
池澤夏樹×角田光代「千年の時を超えた「物語る」力」
「池澤さん、なぜ人は物語を必要とするんでしょうか?」
新作小説の執筆を止めてまで開始された角田光代による新訳『源氏物語』(「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」収録)。その『源氏』の中でも最高傑作とも名高い「若菜」帖を含む『源氏物語 中』を巡る、現代を代表する作家たちと千年前の作家との魂の対話。

【連載完結】
高橋源一郎「一億三千万人のための「論語」教室」
植本一子「24時間365日 二〇一八年十月二日~十月八日」
湯川豊「大岡昇平論 『昭和末』をめぐって」

【対談】
尾崎世界観×町屋良平
「表現者は動きつづける」

【エッセイ】
田村文「極私的平成文学遍歴――ベスト29付」

【柳美里『町の形見』刊行記念 特別寄稿】
小松理虔「上演は「字」で繰り返される」

【連載小説】
李龍徳「あなたが私を竹槍で突き殺す前に」第三回
宮内勝典「二千億の果実」第五回
新堂冬樹「1830」第五回
最果タヒ「パパララレレルル」第七回
津原泰水「夢分けの船」第十一回
恩田陸「灰の劇場」第二十一回
町田康「ギケイキ」第二十四回

【連載】
山本貴光「季評 文態百版」第四回 二〇一八年九月〜十一月
横尾忠則×保坂和志×磯﨑憲一郎「アトリエ会議」二〇一八年十一月三十日

【書評】
リン・ディン/小澤身和子 訳『アメリカ死にかけ物語』[評者]磯部涼
絲山秋子『夢も見ずに眠った。』[評者]田中和生
舞城王太郎『私はあなたの瞳の林檎』『されど私の可愛い檸檬』[評者]鴻池留衣
辻原登『不意撃ち』[評者]東山彰良
ハン・ガン/斎藤真理子 訳『すべての、白いものたちの』[評者]イ・ラン
陣野俊史『泥海』[評者]DARTHREIDER
エリザベス・ストラウト/小川高義 訳『何があってもおかしくない』[評者]槙野さやか
皆川博子『夜のリフレーン』[評者]本多正一

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読者の声

岩名しおん さん/29歳 女性
発売当初、高くて買えなかったので図書館で借りて読みました。中山咲さんの宝くじ、一年経った今もざらっとした切なさと抱きしめられたようなあたたかさが残っています。あのときに比べて価値観が少し変わりました。今読んだらどんなことを感じるか知りたいし、初めて読んだときの衝撃が忘れられないので書店で探して購入しようと思います。

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