雑誌 文藝 2022年冬季号
- 雑誌 A5 / 568ページ
- 発売日:2022.10.07
- 定価:1,540円(本体1,400円)
- ○在庫あり
内容紹介
第59回文藝賞発表◎受賞作:安堂ホセ「ジャクソンひとり」、日比野コレコ「ビューティフルからビューティフルへ」【特集】魔女・陰謀・エンパワメント【新連載】岸政彦【創作】金子薫
◎第59回文藝賞発表
・受賞作
安堂ホセ「ジャクソンひとり」
日比野コレコ「ビューティフルからビューティフルへ」
・受賞の言葉 安堂ホセ/日比野コレコ
・選評 角田光代/島本理生/穂村弘/町田康
・受賞記念対談
島本理生×安堂ホセ「本気の遊びに本音を乗せる」
穂村弘×日比野コレコ「言葉を異化するパンチラインの作法」
・選考経過
・第60回文藝賞応募規定
*
◎特集 魔女・陰謀・エンパワメント
【短篇】
王谷晶「てづから」
カレン・ラッセル 松田青子 訳「沼ガール/ラブストーリー」
近藤史恵「水裁判」
アリス・ソラ・キム 加藤有佳織 訳「わるい娘たちは閉じ込めてしまいましょう」
【対談】
円香×雨宮純「現代魔女になんでも聞いてみた。」
【特別企画 キーワード集】
円香・谷崎榴美「現代魔女の基礎知識2022」
【エッセイ】
吉村萬壱「私の魔女像」
平松洋子「白樺をまじないの道具として」
鈴木みのり「夢の庭」
【論考】
木澤佐登志「魔女、ダンス、抵抗 現代魔女とクラブカルチャーの交差点」
北村紗衣「魔女と幻想 『奥さまは魔女』と『ワンダヴィジョン』」
橋迫瑞穂「偏在する現代魔女とメディア空間「オカルト」雑誌からTikTokまで」
河西瑛里子「まなざされる魔女から、名乗りとしての魔女へ グリーナム・コモンの女神たち」
*
◎創作
【新連載】岸政彦「クアトロ ウノ」
雨がそぼ降るある日、母と娘の美咲は担任の教師に呼び出されて、教室に向かう。
日常に隠された暴力に、記憶の断片が呼び覚まされ―著者初の連載小説。
小川哲「神についての方程式」
人類最後の宗教としてその名を残す「ゼロ・インフィニティ」。かつて〝ゼロ〟を信仰したという謎の教団に隠された世界の秘密とは。真理と夢幻をあざなう魔術的数学奇篇。
金子薫「成るや成らざるや奇天の蜂」
法の届かないスラムの奇天座で、究極のドラッグ・ロロクリにより獣と化す住人たち。西尾はひとり人間のまま、ロロクリに溺れるのだが……。野間文芸新人賞作家の新境地。
水沢なお「うみみたい」
卵生生物の生殖をケアする〝孵化コーポ〟でバイトする美大生のうみは、才気煥発な同級生みみが抱える「生まれたくなかった」意志に触れ―。中也賞受賞の気鋭の詩人、初中篇。
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【特別対談】
奥泉光×加藤陽子「眼前の「戦前」を直視する「排除の暴力」がもたらす熱狂に抗うために―『この国の戦争』刊行記念トーク」
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【特別セッション】
阿部和重 聞き手:フィクショナガシン 「検索と風刺の作家は現在(いま)を書き続ける」
約十年ぶりの短編集『Ultimate Edition』刊行記念 全収録作解説インタビュー
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【特別書評】
清水晶子「「いつかこの本が読まれる必要がなくなる未来が来る日まで」『トランスジェンダー問題』を読む」
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◎連載
朝吹真理子「ゆめ」【第3回】
皆川博子「風配図 Windrose」【第4回】
桜庭一樹「波間のふたり」【vol.5,6】
島本理生+岩崎渉「トランス」【第4回】
いとうせいこう「東北モノローグ」【第5回】
藤野可織「先輩狩り」【第5回】
文芸的事象クロニクル 2022年6月~8月 山本貴光
文芸季評 たったひとり、私だけの部屋で
2022年7月〜9月「対話と文学」水上文
◎書評
山下紘加『あくてえ』 【評】上坂あゆ美
斎藤真理子『韓国文学の中心にあるもの』 【評】大塚英志
小川哲『地図と拳』 【評】逢坂冬馬
滝口悠生『水平線』 【評】石原俊
古谷田奈月『フィールダー』 【評】相川千尋
◎第60回文藝賞、第60回文藝賞短篇部門応募規定
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