単行本 JR上野駅公園口
- 単行本 46 / 192ページ
- ISBN:978-4-309-02265-9 / Cコード:0093
- 発売日:2014.03.19
- 定価:1,540円(本体1,400円)
- ○在庫あり
賞歴
- 全米図書賞・翻訳文学部門、朝日
- 全国学校図書館協議会選定図書
関連情報
内容紹介
また、あの音が聴こえる――東京オリンピックの前年、出稼ぎのため上京した男。生者と死者が共存する土地・上野公園で彷徨う男の生涯を通じ、柳美里が「日本」の現在と未来を描いた傑作!
著者紹介
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読者の声
- さくさくぱんだ さん/30歳 女性
- ※感想※
上野公園のホームレスの男の生活を描いた作品。
作者は上野公園での取材をもとに描いている為、限りなくノンフィクションに近いフィクションである。ホームレスって、なんで仕事からしないの?仕事しようと思えばできるんじゃないの?正直この本を読む前はそう思っていた。そのような考えが一気に覆った。
この作品を通して「山狩り」という言葉を初めて知った。「山狩り」とは、天皇や皇族が訪れる際に特別清掃、いわばホームレスの排除をすることである。たしかに以前と比べると上野公園で最近ホームレスを見かけない。園内では大道芸や楽器を演奏するアーティストの活動が盛んになったり、外国人観光客がより一層賑わいを見せている。
「この単調な風景のどこかに、痛みが在る」
「この、似たような時間の中に、痛む瞬間が在る」
今、上野公園から姿を消したホームレスたちはどのように生活しているのだろうか。
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