単行本 アルタッドに捧ぐ

アルタッドに捧ぐ

第51回文藝賞受賞作

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賞歴

  • 第51回文藝賞
  • 全国学校図書館協議会選定図書

内容紹介

原稿用紙から生まれたトカゲ=アルタッドと主人公との鮮やかな生の日々。「こういう小説は前例がない」と選考委員・保坂和志氏が絶賛した圧倒的「青春小説」! 第51回文藝賞受賞作。

【内容紹介】
「本間は、作中で少年の死体が発見された今日この日まで、少年が死を選ぶなど、露ほども
考えてはいなかった。」
大学院を目指すという名目のもと、亡き祖父の家で一人暮らしをしながら小説を書いている
本間。ある日、その主人公であるモイパラシアが砂漠で死んだ――彼の意図しないところで。
原稿用紙の上に無造作に投げ出された少年の左腕。途方にくれながらも本間が、黒インクが
血のように滴る左腕を原稿用紙に包み庭に埋めようとした時、そこから現れたのは少年が飼
育していたトカゲの「アルタッド」だった……。
幻想的かつ圧倒的にリアルな手触りを持つシームレスな小説世界と、その独自の世界観を支
える完成された文体、そして「書くこと」の根源に挑んだ蛮勇に選考委員が驚愕した「青春
小説」の傑作誕生! 第51 回文藝賞受賞作。


【文藝賞 選考委員絶賛!】
「何故虚構なのか」という原点を描かんとする強度ゆえの真摯さ。期待の受賞。
――藤沢周氏

私はこれを圧倒的に推した。もう断然こういう小説が好きだ。アルタッドが出てくるところは何度読んでも楽しい。主人公が書く小説が主人公の生きる世界の完全に外側にある、それが非常に独特な感じをつくっているのも書き手としての大きな資質だ。こういう小説は前例がない。
――保坂和志氏

ときおり顔をのぞかせる、作者の意図せざる無邪気さがこの書き手の魅力。大きな可能性を開花させてほしい。
――星野智幸氏

すべての候補作品に登場する人間たちを差し置いて、アルタッドが一番キュートで魅力的。描写力のたまものだろう。
――山田詠美氏

※特価期限2015年2月末日迄、以降、本体1300円(税別)

著者紹介

金子 薫 (カネコ カオル)

一九九〇年、神奈川県生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科仏文学専攻修了。二〇一四年『アルタッドに捧ぐ』で第五一回文藝賞を受賞しデビュー。他の著書に『鳥打ちも夜更けには』がある。

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