単行本 ハイパーたいくつ

ハイパーたいくつ

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内容紹介

迷惑系給金泥棒として職場で疎まれている「ペンペン」。鬱屈した毎日がついに限界を迎えたとき、壊れた言葉が壊れた風景を呼び起こす。リリカル系日常破壊小説、爆誕!第61回文藝賞受賞作。

【選考委員 小川哲・町田康・角田光代・村田沙耶香、笑撃!】

『これは面白い』と感激した。物語がどんどん加速し、最後まで可笑しさや面白さが減速しないまま走りきっている。」――小川哲
「身体が変調する感覚、言葉への妄執、不潔への恐怖、狂気の反転、言葉による魂の放恣な垂れ流れ。恐怖と笑いが同時に腹の底からせり上がってくる。」――町田康
こちらの予想をかんたんに裏切ってくる独創性がどんどんスパークしていく、その意外性がおもしろかった。」――角田光代
発狂ぎりぎりで瞼の裏側に現れる万華鏡のようで、どんどん鮮やかになっていく作品世界にのめりこんだ。」――村田沙耶香

【俳優・仲野太賀、ラッパー・TaiTan、激賞! 各界で話題沸騰!】

「壊れた感情が、もの凄い速度で事故ってる。
読後感は"瀕死"だった。
なんとか生きてる、まだ人間やれてる…

空いた口から出てきた言葉は『速すぎて、止まってみえる…即ちハイパーたいくつ…!?』」
――仲野太賀(俳優)

言葉が勝手に“来る”。
読み手の眼球を突き破って“来る”。

その速度と乱暴さが気持ちいい。
超、面白いです」
――TaiTan(ラッパー・Podcast「奇奇怪怪」パーソナリティ)

【日常から退屈を引き剥がすつもりが、なぜか服も人生もすべてボロボロに――】

職場では1000倍の支払いミス。私生活では高額な衣服の買いすぎでクレカ借金。62万円課金したジャケット姿は無様なペンギンに似ているから「ペンペン」呼ばわり。そんな日常がひたすら退屈。
「私は大人になれるだろうか。大人になれなければせめてペンペンとして溺れる姿をみんなに見せなくてはならないのだろうか――」
鬱屈アンド窮屈な現実がついに崩壊するとき、壊れた私の壊れた言葉が、壊れた風景を呼び起こす。
言葉が現実を食い破る、超現実アルティメット文学!

著者紹介

松田 いりの (マツダ イリノ)

1991年、静岡県生まれ。2024年、「ハイパーたいくつ」で第61回文藝賞を受賞。

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