単行本 デカメロン・プロジェクト パンデミックから生まれた29の物語

デカメロン・プロジェクト

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内容紹介

コロナ禍の世界でなにが起きていたのか。アトウッド、ケレット、イーユン・リー、チャールズ・ユウなど、錚々たる作家の声が国境や人種を越えて響きあう、空前絶後のアンソロジー。

「困難な時代に物語を読むことは、その時代を理解するための、さらにはその時代を耐え抜くための営みなのだ」(リヴカ・ガルチェン「はじめに──命を救う物語たち」より)

アパートの扉にスプレーで記されていく<V>の字、悲しい記憶を洗い流すエステ、宇宙から派遣された謎のタコ型エイリアン、女子刑務所からの脱獄、遅れていく<時>の流れ、ロックダウン解除後の世界……。
カレン・ラッセル(藤井光訳)、レイチェル・クシュナー(柴田元幸訳)、チャールズ・ユウ(円城塔訳)、マーガレット・アトウッド(鴻巣友季子訳)、ウゾディンマ・イウェアラ_(くぼたのぞみ訳)など、ペスト禍で紡がれた名作『デカメロン』にならい、さまざまな言語、人種、ジャンルからなる世界の作家が書き下ろした、コロナ禍のいまを生きるための物語。

目次・収録作品

<目次>
ケイトリン・ローパーによる序文(藤井光訳)
リヴカ・ガルチェン「はじめに──命を救う物語たち」(藤井光訳)
ヴィクター・ラヴァル「既視感」(藤井光訳)
モナ・アワド「こんな風に晴れた空」(加藤有佳織訳)
カミラ・シャムジー「歩く」(上杉隼人訳)
コルム・トビーン、「ロサンゼルス川つれづれ話」(栩木伸明訳)
リズ・ムーア「臨床記録」(竹内要江訳)
トミー・オレンジ「チーム」(加藤有佳織訳)
レイラ・スリマニ「石」(松本百合子訳)
マーガレット・アトウッド「おにっこグリゼルダ」(鴻巣友季子訳)
イーユン・リー「木蓮の樹の下には」(篠森ゆりこ訳)
エトガル・ケレット「外」(広岡杏子訳)
アンドリュー・オヘイガン「形見」(佐藤由樹子訳)
レイチェル・クシュナー「大きな赤いスーツケースを持った女の子」(柴田元幸訳)
テア・オブレヒト「モーニングサイド」(藤井光訳)
アレハンドロ・サンブラ「スクリーンの時間」(松本健二訳)
ディナウ・メンゲスツ「よくやっていたゲーム」(藤井光訳)
カレン・ラッセル「市バス19号系統 ウッドストック通り〜グリサン通り」(藤井光訳)
デイヴィッド・ミッチェル「願い事がすべて叶うなら」(中川千帆訳)
チャールズ・ユウ「システムたち」(円城塔訳)
パオロ・ジョルダーノ「完璧な旅のおとも」(飯田亮介訳)
ミア・コウト「親切な強盗」(福嶋伸洋訳)
ウゾディンマ・イウェアラ「眠り」(くぼたのぞみ訳)
ディナ・ネイエリ「セラー」(上杉隼人訳)
ライラ・ララミ「あのとき、弟の結婚式で」(堀江里美訳)
フリアン・フックス「死の時、時の死」(福嶋伸洋訳)
リヴァーズ・ソロモン「思慮深い少女たち」(押野素子訳)
マシュー・ベイカー「起源の物語」(上岡伸雄訳)
エシ・エデュジアン「長城へ」(高見浩訳)
ジョン・レイ「バルセロナ──オープンシティ」(上岡伸雄訳)
エドウィージ・ダンティカ「ひとつだけ」(佐川愛子訳)

作家略歴
訳者あとがき


<著者紹介>
マーガレット・アトウッド(著)
1939年、オタワ生まれ。小説家、詩人、批評家。1964年、詩集『サークル・ゲーム』でカナダ総督文学賞を受賞。69年に刊行された長篇『食べられる女』をはじめ、社会問題を先取りする小説を立てつづけに発表する。代表作に、『侍女の物語』(1985)、『誓願』(2019)など。

藤井光(訳)
1980年、大阪生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科准教授。著書に、『ターミナルから荒地へ』など。訳書に、L・マー『断絶』、T・オブレヒト『タイガーズ・ワイフ』、V・ラヴァル『ブラック・トムのバラード』など。


著者紹介

ニューヨーク・タイムズ・マガジン (ニューヨーク・タイムズ・マガジン)

マーガレット・アトウッド (アトウッド,M)

1938年生まれ。英語圏を代表する作家。『侍女の物語』は女性の抑圧をめぐるディストピア名作として世界でロングセラー。『誓願』『昏き目の暗殺者』『洪水の年』など。ブッカー賞をはじめ受賞多数。

藤井 光 (フジイ ヒカル)

1980年大阪生まれ。同志社大学英文学科教授。おもな訳書に、D・ジョンソン『煙の樹』、A・ドーア『すべての見えない光』、N・ドルナソ『サブリナ』、C・ホワイトヘッド『ニッケル・ボーイズ』など多数。

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